この本は、オードリー・タンさんと黄亞琪さんの共著とされていますが、黄さんがインタビューした内容から一冊の本にしているものと思われます。
オードリーさんのことを全く知らない人にお勧めの一冊と思われます。既に、オードリーさんの著書を読まれた経験のある人にとっては、冗長な内容が多いので、購入する際は要注意です。
この本を通じて、改めて、オードリーさんの一環した態度を感じることができました。傾聴についての話から始まり、死生観にいたるまで、氏の一環した態度は、読んでいて小気味よいものでした。
人は偉くなれば、いばりたくなくものですが、氏には、微塵もそうした意識はなく、むしろ、自分は思想の運び人であるとさえて行っています。
オードリーさんは、台湾政府は、透明性を追求していると訴えています。正直、台湾という国をうらやましく思います。日本という国は、透明性という意味においては、原始国家のごとくです。
あらゆる政治家のスキャンダルは、なし崩しに闇に葬られ、忘れ去られてしまいます、
オードリーさんの言い方を真似れば、DELETEキーを押したかのようです。
私自身もまだまだ、自分のことしか考えられていないのですが、何らかの形で次の世代に思想を運ぶべきと反省もしました。
