伊勢海老
鉄板焼はもちろん、お造り、サラダ、色々美味しい伊勢海老は、
体長は通常20-30cmほどで、まれに40cmに達するものもいるそうです。
重さは大きなもので1kg近くになり、体型は太い円筒形で、
まれに違う色のものもいるそうですが、
多くは全身が暗赤色で棘だらけの頑丈な殻におおわれ、
触角や歩脚もがっしりしています。
エビ類の2対の触角はしなやかに曲がるものが多いですが、
イセエビ類の第二触角は太く、頑丈な殻におおわれています。
第二触角の根もとには発音器があり、つかまれると関節をギイギイと鳴らし威嚇音を出します。
腹部の背側には短い毛の生えた横溝があります。
オスメスを比較すると、オスは触角と歩脚が長く、メスは腹肢が大きく、
第5脚(一番後ろの歩脚)が小さな鋏脚に変化しています。
学名の属名"Panulirus"はヨーロッパ産のイセエビ科 Palinurus 属のアナグラムで、
種名"japonicus"は「日本の」のと言う意味です。
英語では"Spiny lobster"(棘だらけのロブスター)と呼ばれますが、
ロブスターはイセエビよりもザリガニに近縁で、エビの分類上では別々に区分されます。
硬い甲などの共通点もあるが、イセエビは大きな鋏脚を持たず、
長い幼生期(後述)を経る点でロブスターとの差異があります。