明日の記憶 一年後 ― 智 ―  | TRIP 嵐 妄想小説

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嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



「おーちゃんっ!」

「相葉ちゃん!」

相葉ちゃんの溢れんばかりの笑顔に走って行って抱き着く。

「会いたかった~。」

「俺も~。」

力任せに抱き締める相葉ちゃんを、俺も力いっぱい抱きしめ返す。

「元気だった?」

「うん、なんとか。おーちゃんは?」

「俺も……なんとか。」

一年ぶりの相葉ちゃんの笑顔に、思わず、もう一度抱きしめ合う。

相葉ちゃんの肩に桜の花びらが舞い降りてくる。

「よかった……。」

抱きしめ合った耳元で相葉ちゃんの声がつぶやく。

心配……かけちゃったね。

ごめんね……。

そんな思いを込めて、ぎゅっと抱きしめると、後ろからニノの声。

「カンドーの再会はその辺で。でないとしょーちゃんがさらに仏頂面になるよ。」

「そんなことないよ。そこまで心狭くない!」

チラッとしょーちゃんを見ると、確かに仏頂面。

相葉ちゃんと顔を見合わせてクスっと笑う。

大阪に行った相葉ちゃんとは一年ぶり。

「じゃ、肉焼くよ。翔さん、みんなに飲み物配って。」

松潤が言うより前に、ニノがクーラーボックスを開ける。

しょーちゃんは皿と箸が風で飛ばないよう、各自に配って行く。

あの時、俺のせいでできなかったBBQ。

1年越しで再計画してくれたのは松潤とニノ。

「もう体は大丈夫なの?」

相葉ちゃんが俺に気を使って小声でしょーちゃんに聞いてる。

「全然。むしろエネルギー、有り余っちゃって。」

しょーちゃんがふざけた様子で力こぶを作り、チラッと俺を見る。

「あ~、それじゃおーちゃんが大変だから!」

「大丈夫。智も結構体力あるから。」

二人で俺を見て笑う。

俺はニノから渡されたビールを開け、飲もうとして止められる。

「まだ。まずは乾杯。」

ニノの睨みに、慌ててビールを下げる。

「潤君、乾杯しよ。大野さん、飲みたくて仕方ないみたい。」

あ、と気づいた松潤が、焼けた肉を各自の皿に乗せてビールを手にする。

「ごめんごめん。」

ビールを開け、胸くらいの高さで乾杯の音頭を待つ。

みんなで顔を見まわし合って……。

誰も口を開かないのを見て、しょーちゃんがビールを掲げる。

「久しぶりの再会に。」

「「「「かんぱ~い!」」」」

5本のビールの缶が、桜の下でキラキラ光る。

楽しそうな松潤の笑顔。

クルクル回る相葉ちゃんの瞳。

ニノの上がった口角。

しょーちゃんの楽しそうな声。

薄ピンクの花吹雪き。

それらを見ながら、ビールをゴクリと飲む。

あれから1年。

俺は、しょーちゃんのおかげで不起訴になった。

しょーちゃんが、自分でやったと頑として譲らなくて。

むしろ、助けようとしてくれてたんだって言ってくれて。

刺す所を見ていた人がいたわけじゃなかったから、証拠不十分?

 

監視カメラの映像もちゃんとは写ってなかったいみたいで。

きそゆーよってのになって。

入院したしょーちゃんも、命に別状はなかった。

あんなに血がいっぱい出てたのに。

人間ってすごいんだなって、改めて思った。

警察から釈放された後、どうしていいかわからなくて、

自分のしでかしたことが急に怖くなって、家に閉じこもっていたら、

しょーちゃんから電話があった。

悪いと思うなら毎日見舞いに来いと。

恋人なんだからって。

涙が……止まらなかった。

こんな俺を許してくれ、まだ恋人だと言ってくれるしょーちゃんに脱帽した。

俺なんて、しょーちゃんを一人占めしたいが為にしょーちゃんを刺したって言うのに。

大阪行きを聞いて……やっぱりそうなんだって思った。

相葉ちゃんと一緒に行くんだって。

二人は……そう言う仲なんだって。

相葉ちゃんが企画に異動になった時も、部がゴタゴタしてた時も、

しょーちゃんは親身になって相葉ちゃんを助けてた。

それを疑った俺。

相葉ちゃんとも俺とみたいに……。

ううん、俺とは遊びで本命は……。

ふざけてみんなの前で松潤とキスするくらいだったから、

自分に対するしょーちゃんの気持ちがわからなかった。

俺と付き合っても、他の女とも続いてると言い放つしょーちゃんだったし。

怖かった。

しょーちゃんを失うことが。

しょーちゃんを、どこにも行かせたくない。

ただそれだけ。

それだけだったのに、なんで刺すと言う行為に走ったのか、俺にもよくわからない。

死んじゃったら俺の前からもいなくなっちゃうのに。

いろいろ後付けで説明することはできるんだろうけど……。

説明なんてどうでもいい。

俺がしょーちゃんを刺した。

それが事実。

でも、しょーちゃんの命に別状がないと聞いた時……涙が溢れた。

その時になって、初めてしょーちゃんを失う本当の怖さを痛感した。

本当に恐ろしいことをしたんだって。

「智!」

顔を上げると、いつの間にか隣に来てたしょーちゃん。

「あんまり飲み過ぎないでね。」

「大丈夫。」

ビールを飲んでニコッと笑う。

「ほら、おーちゃん、野菜も食べないと。」

相葉ちゃんが皿にピーマンと玉ねぎを乗せてくれる。

「飲み物のお代わりは?何にする?」

松潤が甲斐甲斐しく動いてくれて。

「じゃ、チューハイ。」

松潤が取り出した缶を、ニノが持って来てくれる。

今日は気持ちよく酔えそう。

みんなはいるし、しょーちゃんも隣にいるし。

「あ~、智、それで終りね。それ以上飲んじゃダメ~。」

しょーちゃんの声に、みんなが笑った。

風は強いけど、最高のBBQ。

最高のお花見!



「しょーちゃ……。」

しょーちゃんの上に乗って、しょーちゃんの 腹 の傷を 舐 める。

腰骨の少し上、5㎝くらい横に伸びた傷跡。

しょーちゃんが笑う。

「俺を愛してる?」

「しょーちゃん……。」

舌 先 を、徐々にヘソの方へずらしていく。

指先は傷跡を 撫 でながら。

「俺を愛してる?」

「愛……してる……。」

立ち上がったしょーちゃんのに、跨 って……。

傷跡を触りながら、腰 を 揺 らす。

「はぁ……。」

「もっと強く、傷跡触って。」

「ん……。」

「あの痛みを思い出すように……。」

グッと凹むくらい強く撫でる。

 

思い出す、あの時の感触……。

 

柔らかく、温かいしょーちゃんの温もり……

 

「あぁ……そうだよ。もっともっと……。」

 

しょーちゃんの顔がコーコツとしてくる。

 

俺の中のしょーちゃんが大きくなって……。

 

「あぁ……。」

 

「智を……すっごく感じる。」

 

「んぁっ……俺も……。」

 

傷跡は、俺としょーちゃんの……愛の証。

 

ずっと感じ続ける罪の証。

 

 

 

 




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こんな感じでいいかしら?

あとがきは夜かな~。