Sunshine (1)  | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



「じゃ、行って来る。」

「ん、いってらっしゃい。」

ショウ君の手がおいらの腰に回る。

されるまま、おいらもショウ君の首に手を回す。

いってらっしゃいのチュー。

外国の人がするみたいな、軽くておしゃれな キ ス ……。

にはならず、ショウ君の 舌 はおいらの 舌 を 舐 めまわす。

「あ…んっ……ショ……。」

吐 息 を吐いて、軽く首を振っても、ショウ君の手は顎を押さえて離してくれない。

深くなる キ ス は、おいらの 腰 をショウ君に押し付けて行く……。

「ショ……ダメ……。」

逃げるおいらの 唇 を、追い立てるショウ君。

マジ、ダメだから!

このままじゃ、おいら……。

「ショウく……いじわる……。」

腰 を押し付けて、ちょっと睨む。

この後、ショウ君が行っちゃったら、おいらどうしたらいいの?

やっと離してくれたショウ君が、おいらを見てニヤッと笑う。

「意地悪はどっち?そんな顔されたら、仕事行けなくなるよ。」

顎にあったショウ君の指がおいらの鼻を叩く。

「じゃ、行か……。」

なきゃいいじゃん、と言いそうになって言葉を飲み込む。

だって、そんなこと言ったら、本当に休みそうなんだもん。

「いか……なに?」

ショウ君の意地悪そうな顔。

「今日はイカのバター焼きって言おうとしたの!」

おいらがトンとショウ君の胸を押すと、ショウ君が笑って、おいらをぎゅってする。

「じゃ、早く帰ってこないとね?バター焼きが冷める前に。」

ショウ君の 唇 が、おいらのおでこにチュっと当たる。

「うん。早く帰って来て。」

おいらもぎゅっとショウ君を抱きしめる。

「わかった。速攻で帰ってくる!

 なんなら、午前の会議が終わったらそのまま帰ってくる。」

「え?それはダメ!佐々木さん達に迷惑かかっちゃう!」

「大丈夫。俺が育てたんだよ?あいつらに任せておけば間違いない!」

「そういう問題じゃないから!」

「ははは。わかってるよ。だから、大人しく待ってて。」

「うん。待ってる。」

「浮気しちゃダメだよ。」

「浮気?」

おいらはちょっとドキッとする。

「心配してないけど!」

ショウ君がおいらの唇に唇を当て、ニコッと笑う。

「俺のことだけ考えて待ってて。」

そう言ってショウ君は会社に向かった。

玄関の鍵を掛け、おいらはふぅと息を吐く。

ショウ君のことだけ考えて……。

それはちょっと無理なんだよな……。

おいらは洗濯機を回して、そそくさとリビングの窓を開ける。

全開にすると気持ちいいんだ。

家中の空気が流れてく感じ。

前のマンションと違って、この家は戸建てだから、小さいけど庭がある。

庭にね、簡単に育てられるハーブを植えたんだ。

反対側には夏に向かってミニトマトと茄子も植えてみた。

水をやりながら、その成長を確認するのが楽しい。

毎日、ちょっとずつ伸びてる。

ちゃんと成長してるんだよ?

太陽と土と水とおいらの愛情で!

それがすっごく楽しい。

それとね……。

庭の右手の奥の方がガサゴソする。

ほら、やってきた!

毎朝、決まってやってくる。

生垣の隙間から入って来る、おいらの浮気相手!

「おはよ、虎次郎」

大きな体をのしのし揺らしてこっちにやってくるのはトラ柄の猫。

虎次郎はおいらが勝手に付けた名前。

毎朝水やりをする時間に必ずやってくるんだ。

何日か姿を見せないと心配になっちゃうくらい、おいらの心を占領する浮気相手!(笑)

虎次郎は庭の真ん中、日当りの一番いい場所で体を伸ばす。

「お腹空いてない?」

おいらはキッチンから、水と煮干しを持って来る。

窓の縁に座り、足を降ろしてすぐの所に水を置く。

煮干しは手の平に乗せ、虎次郎に差し出す。

虎次郎は急ぐ風もなく、のっそのっそとやってくる。

水をちょっと舐め、おいらの手から煮干しを齧る。

「うふふ、くすぐったい。」

手の平をザラッとした舌が舐めると、くすぐったくて、ひっこめたくなる。

虎次郎は煮干しを口に咥えると、また、のっそのっそと定位置に戻って行く。

庭の真ん中、日当りのいい場所で、体を横にし、前足を上手く使って煮干しを齧る。

それを窓枠に座って見てるおいら。

ぽかぽか陽気にハーブの香りが乗って……。

穏やかで平和な時間。

おいらはこの時間が大好き。

虎次郎を見ながら、イカ、買って来なきゃなぁなんて考える。

虎次郎の丸い肉球が可愛いなぁ、次の絵のモデルになってもらおうかな、なんて思う。

虎次郎は気まぐれだろうから、いつか来なくなっちゃうかもしれないけど、

できるだけ、この時間が続けばいいなぁ。

まだ当分、ショウ君には内緒で楽しみたい。

ショウ君が知ったら、相手が虎次郎でもヤキモチ焼きそうだもんね?

はぁ、今日もおいらは幸せです。