ふたりのカタチ (170) | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。

 


「僕をイメージして書かれた小説らしいので、

 大野さんのイラストに負けない、

 魅力的な人物になっていればいいなぁと思っています。」

SHOさんがにっこり笑う。

「も、もう十分魅力的です。」

「今日はありがとうございました。」

「こ、こちらこそ……。」

話すのが苦手なおいらに気を遣いながら、SHOさんがリードしてくれて、対談が終わった。

SHOさんが手を差し出してくれたので、また握手する。

そこをまた撮られ、SHOさんは慣れた調子で笑顔を作る。

対談中も、パシャリパシャリと写真を撮られたけど、SHOさんは話術が巧みで、

おいらの足りない言葉を補いながら、類さんの進めたい方向へ話を持って行ってくれる。

本当に頭の回転が速くて、そんなとこもショウ君にそっくりで……。

おいらも頑張って笑顔を作ったけど……。

アイドルの笑顔に見惚れちゃうよね?

対談中も、何度も見惚れちゃったよ。

SHOさんは、そんなおいらに気を使ってくれて、いろいろ話しかけてくれる。

「綺麗な人でびっくりしました。」

「そ、そんなこと、言われたことないです。」

「ほんとですか?絶対そう思ってる人、いっぱいいると思うけどなぁ?」

「そうですよ。俺が言ってる言葉、全然覚えててくれないんですね。傷つくなぁ。」

類さんが、笑いながら、書類をまとめる。

「類さんは誰にでも優しいから、本気にしてないだけです。」

おいらが困って言うと、類さんが書類をトントンと整えて笑う。

「ははは。そんなことないですよ。俺、思ったことしか言いません。」

笑いながらファイルにしまう姿も、アイドルに負けないくらいイケメン。

おいらのイケメンだって、ここに並べても恥ずかしくないからね!

三人並べたら……、ジュン君も入れちゃう?

すごい……きっと眩しくて、目が開けてられない!

「じゃ、僕の言葉は信じてくれますよね?大野さんは、綺麗で色気のある人ですよ。」

SHOさんに真顔で覗き込まれて……。

思わず赤面。

てか、男に向かって綺麗で色気があるって言うのも……。

「綺麗な女優さんをいっぱい見てるSHOさんに言われても……。

 やっぱり本気にできません。」

笑ってそう言うと、SHOさんも笑って、また手を差し出す。

「お疲れさまでした。またご一緒したいですね。

 僕は絵画には疎いので、いろいろ教えて欲しいです。」

「僕に教えられることなんて……。」

おいらも手を差し出して握手する。

「謙虚なところもまた……素敵ですね。」

握った手をギュッと握り込まれて、おいらも握り返したら、親指で手の甲を撫でられた。

ゾクッとしてSHOさんを見ると、SHOさんの笑顔は変わらなくて……。

気のせいかと思って手を離すと、SHOさんもそのまま手を離してくれた。

やっぱり気のせいだったのかな?

昨日の余韻で敏感になってる?

そんな自分が恥ずかしくて……。

どうしていいかわからず、うつむくと、SHOさんが手帳を取り出す。

「今度、美術館に行く企画があるんです。

 本当に教えて欲しいので……。」

さらさらと何か書いて破く。

「よかったら連絡ください。」

差し出された紙には……メールのアドレス?

「都合の付く時でいいので……お話、伺わせてください。」

丁寧な物言いがテレビで見るSHOさんらしくて……。

「は、はい……。」

いつの間にか類さんはスタッフの人と話してて、仕方ないので、黙って紙を受け取った。

紙を見て、どうしたものかと思っていると、SHOさんが耳元で囁く。

「聞きたいこともあるので……ぜひ連絡ください。」

聞きたいこと?

おいらが顔を上げると、SHOさんはテレビで見るより、色っぽい顔で笑う。

「そんな顔で見られたら……男だとわかってても……、

 なんか、変な気持ちにさせられる……。」

え?と思って首を傾げ、どんな顔してたのかと思ったら恥ずかしくなって……。

「ほら、そんな顏……。」

SHOさんがまた耳元に顔を寄せる。

「可愛くて……そそられちゃうね。」

小さな声でそう言って、顔を離す。

さらに顔を赤くしたはずのおいらを見て、SHOさんが楽しそうに笑う。

なんだ、からかわれただけか!

「ショ、SHOさん、からかわないでください!

 アイドルってみんな、そういうことするんですか!?」

「あはは。大野さんの反応があんまり可愛くて、つい……ね?」

片目をつぶるイケメンは、ショウ君ソックリの顔で笑う。

キュンッと胸の奥が鳴って、思わず顔を背ける。

危ない危ない。

ショウ君かと思っちゃうよ。

ウィンクした顔、ショウ君そっくりなんだもん。

「では、また……。」

SHOさんが、おいらの肩に手を置いて、前を通って行く。

「はい。今日は……ありがとうございました。」

チラッと振り返って、片手を上げるSHOさんは、グラビアから出て来たみたいで、

思わず見惚れちゃうカッコ良さ。

おいら……ショウ君似のイケメンに、本当に弱い……。

自覚してるから!

でも、本物が、おいらの側にはいるもんね!