うんたん♪(仮称)ちゃんへ…

デジタル一眼レフカメラとレンズ選びに関するお話しです。


“焦点距離”の解説と、
「APS-Cってなんぞや?」ってあなたの疑問に対して、
そちらのコメント欄では長くなりすぎるので、
こちらでお答えします。



まず“APS-C”とは、
カメラの中の撮像素子(イメージセンサー~○○万画素CCDとかCMOSとか言う部品)の、
“大きさ”を表す言葉の一つです。
現在の民生用デジタル一眼レフの撮像素子は大きく分けて5種類有ります。

大きさが大きい順に、
1“中判デジタル”
 (44mm×33mm※1)
2“35ミリフルサイズ”
 (36mm×24mm※2)
3“APS-Hサイズ”
 (30.2mm×16.7mm※3)
4“APS-Cサイズ”
 (23.4mm×16.7mm※4)
5“フォーサーズ”
 (18mm×13.5mm※5)
となります。

【注】詳しい方もこれを読む可能性が有ると思い、サイズのミリ数にはちょっと気を使いました。
と同時に、これを鵜呑みにされる方がいたら困るなぁとも思いますので、以下に注釈をつけます。
(普通には知らなくてよい事ですので、飛ばして下さい。)
※1 ペンタックス645Dのセンサーサイズです。中判デジタルバックでは、もっと様々なサイズが有ります。またフィルムのロクヨンゴ(220/120フィルム)はその名の通り60mm×45mm(有効56mm×41.5mm)です。
※2 呼称の元になった35mmフィルム(135フィルム)の画面サイズです。デジタル一眼レフでは、もう少し小さいサイズで、様々有ります。
※3 呼称の元になったAPSフィルム(IX240フィルム)のHサイズの画面サイズです。デジタル一眼レフでは、キヤノンEOS1D等、アスペクト比が根本から違います。
※4 呼称の元になったAPSフィルム(IX240フィルム)のCサイズの画面サイズです。デジタル一眼レフでは、もう少し小さいサイズで、様々有ります。
※5 呼称の元になった部品としてのフォーサーズ(4/3型センサー)のサイズです。写真用として設計するにあたり、35mmフルサイズとの兼ね合い(対角長が1/2でアスペクトが4:3になるように)から実際の製品では、もう少し小さいサイズです。また、マルチアスペクトに対応させる為の設計では、これまた違うサイズになります。



はい、話の本筋に戻ります。

上記のようにデジタル一眼レフカメラの撮像素子(センサー)には様々なサイズが有りますが、
同じ画素数、同じ部品の質だったとしたら原理上はサイズが大きい程、画質が良くなります。

逆にサイズが小さい程、カメラを小さく作れます。

また、サイズが小さい程、芋づる式にレンズも小さく設計出来ます。



ここでようやく“焦点距離”の話に移ります。

カメラのレンズで、よく、
“広角28mm”とか、
“望遠300mm”とか、
言いますよね。
このミリ数が焦点距離です。

数字が小さい程、“広く写る”(広角)、
逆に大きい程、“狭く写る”(望遠)、
という事ぐらいはご存知でしょう。
その原理は、またまた大変な話になるので、ここでは省略します。
数字が“小さい=広い”“大きい=狭い”だけ、覚えて下さい。


たまに(というか意外と多くの方が)、
望遠レンズだと“遠くが写る”とか、
広角レンズだと“近くを写す”とか、
思い込んでいる方がいらっしゃいます。
また、マクロ(接写)レンズは、“近い物を写す”イコール“望遠の反対”と解釈している方もいらっしゃいます。

これらは全て間違った解釈なので、無視して下さい。

広角レンズで遠くの景色を雄大に撮っても良いし、
望遠レンズで近くのフィギュアをクローズアップしても良いのです。(ただし各レンズの持つ“最短撮影距離”という数値より近くは、ピントが合いませんので、距離に注意。)

マクロレンズは普通に望遠レンズとしても使えます。値段が高くなればなる程、望遠になります。
こういうレンズ(たいてい10万円以上しますが)を使うと、
例えば、頭上1メートルに咲いている桜の花をドあっぷで撮ったり、
近寄ると逃げてしまう生き物をドあっぷで撮ったり出来ます。


また、ここ数年、
「あゆは28mm」のテレビCM以来、メーカー各社が競うように“広角!広角!広角!広角!”と、
「広角が広ければ良い!!」と、
消費者に押し付けていますが、
これもまずは、無視して下さい。
(コンパクトデジタルカメラでは、広角が広いと「望遠が弱い」という落とし穴も有ります。さらに“レンズが暗くなる”という現象も発生して、最近それを打ち消すように“明るいレンズ”を売りにしている商品がありますが、それは広角端だけで、ちょっとズームすると、すとぉー-んと暗くなる物が有ります。メーカーの宣伝は良い事は言いますが、それと引き替えの悪い事は絶対言いませんからね。対価に注意!です。・・・一眼レフではレンズの暗さはあまりシビアには考えなくても良いです。シビアに考えなくてはならないケースというのは勿論有りますが、今回は語りません。)



色々と周り道しましたが、
広角と望遠(及びマクロ)の概念を“正しく”理解していただけましたでしょうか?
最近のメーカーの言う事は、商売の為の押し付け話(競争の為にやむを得ずって一面もありますが…)も多いですから、ちょっと周り道しました。



~その2へつづく~