五年くらい前に
神奈川県で、
訪問介護の管理者をやっていた。
そこで出会った、
75歳の元気なおばあさんヘルパーさん。
スクターで週4回1日2件、独居老人宅を
回っていた。
旦那さんは、
お亡くなりになり、
息子さん夫婦とは、別居して、
独立している姿に感心していた。
よく自分より歳下の老人を介助していた。
そうすると介助される方も、励みになり、
明るくなっていく感じが見れたのて、
いろんな方の訪問をお願いしていた。
動ける内に、、、が口癖で、
登山したり、唄を習ったりと、
活動的だった。
その方から、ある日電話がきた。
「十分によく働いたし、自分の担当した老人達も、老人ホームに入所が決まった。そろそろ動ける内に自分の順番にしたいので、退職したいです。」と。
その潔さに、カッコよさを感じて、もちろん許可させていただいた。
山口県の生まれた土地の老人ホームに入るとの事。
遠い親戚はいるが、あった事は無いらしい。
それでも子どもの頃の追憶が気持ちを動かし行動させた。
息子さん夫婦も友達もいない、様変わりした産まれた土地へ。
戦後の人やモノの無い時代が、
楽しかったという。
それは、単純な望郷の念では無く、
もっと前向きな、
子どもの頃の思い出と現在を比べてみたいという、記憶の清算的な感じがして、納得した。
変わった土地を見て、嘆くのでなく、その変化を楽しむような気がして。
電話で今生の御別れをさせて頂いて、
その後の事は、全く知る由もない。
それが、今頃だった。
潔さなんて、死語になりつつある。
死ぬ間際なんて、どうでもいい的な風潮のある度に思い出す。
誰の記憶にも残らなくてもよいが、
最後くらいは、自分を納得させて、終わらせようと。
そんな時代ではないのかもね。