“風の吹くまま気の向くまま”

 

風の時代ですダッシュ

「寅さん」です。

 

全50作、観返してます (^^)/

 

 

33作目(夜霧にむせぶ寅次郎)

 

 

 

満男ちゃんが中学生になりましたニコニコ

 

寅さんはというと

かつては弟分だった、登(のぼる)や

フーテンの風子という、

若い娘に出会っていました。

 

 

(寅次郎)

お前と俺が兄弟分だったのは

昔のことだ

今は お前は

堅気の あきんどだぞ

俺は 股旅ガラスの渡世人だ

 

俺が

お前の家に訪ねてきても

“私は 堅気の身分です

あんたとは 口を利きたくありませんから

帰ってください”

お前に そう言われても

俺は “そうですか すいませんでした”

そう言って 引き取らなきゃならねえんだぞ

 

それを なんだ お前

酒を買えの さかなを買えの

店を閉めろのと

そんな気持ちでもって これから

長い間 堅気の商売ができるか?

 

 

 

 

(寅次郎)

どこにいたって、愛がありゃ天国なんじゃないの?

 

 

(風子)

寅さんがもう少し若かったら… 私、寅さんと結婚するのに

 

 

根室で寅さんと別れた、風子

プレーボーイのトニーという男と一緒に

東京に来ていました。

 

風子は病に伏せって

寅さんに会いたがっているという。

 

 

(トニー)

連れてきたよ・・・ 寅さん

 

(風子)

ごめんね 寅さん

どうしても会いたかったの

 

(寅次郎)

何にも言わなくていいよ

心細かったんだろう

 

(風子)

うん

 

(寅次郎)

その玄関の辺りまで

歩いていけるか?

 

(風子)

うん

 

(寅次郎)

よし・・・ じゃ ちょっと待ってろ

 

 

手を握りしめ、額に手を当てながら

優しく、優しく介抱する寅さん照れ

 

風子を連れ出します。

 

 

 

 

そして、

快復した風子の全快祝い!

 

幸せな堅気の暮らしを想像する寅さんニヤリ

 

そこへ風子がキョロキョロ

 

どうしても今日中に話がしたいと

トニーのところに行こうとする風子に

もう話はついていて、行くことはないと

言い聞かせますが・・・

 

 

(風子)

寅さん!

どうして そんな

頼まれもしないことするの?

 

(寅次郎)

な・・・ なんだよ

俺が会っちゃ 具合 悪いのか?

 

(風子)

だって

私とトニーの間のことでしょう?

寅さんとは関係ないのよ!

 

(寅次郎)

関係ない?

 

話し合ったって

しょうがねえじゃねえか お前

あんな遊び人と

 

(風子)

遊び人だったら

寅さんだって そうでしょう?

 

(寅次郎)

なにぃ?

 

(風子)

“渡世人同士だ” って

今 自分で言ったじゃないか!

 

(寅次郎)

なんて口 利くんだ お前は

 

 

もの凄い緊迫感!!

雷鳴とともに

風子は去って行きました雷

 

 

 

 

(寅次郎)

俺は キツイ言い方をしたか?

 

(さくら)

ううん 大丈夫

お兄ちゃんの気持ちは

分かってるわよ

別れ際に言ってたわ

“ごめんなさいって 言っといて” って

 

(寅次郎)

へえ・・・

 

そんなこと言ってたのか

あの子は

 

(さくら)

幸せな恋もあれば 不幸せになる

恋だってあるわけでしょう?

不幸せになることが

分かっていながら

どうしようもなかったのね

風子さんは

でも 大丈夫よ

きっと立ち直るわよ あの子は

 

 

 

 

なるほど・・・

 

「男はつらいよ」

と、なるわけですね (。_。)

 

 

この作品で初めて

寅さんが

 おっかない!” と感じましたえーん

 

本気で怒ると怖いんですね、

寅さんって・・・

 

 

風子を優しく介抱する姿は

超素敵ですよラブ

 

 

“愛がある場所が天国”

その通りですね。