序盤でピカッと光る(原爆投下の)瞬間は、

何度見ても怖い!ガーン

 

 

初めて見た時の

あの光は本当に衝撃的で・・・

ちょっと立ち直れなかったですねえーん

 

 

そして、終盤で見せる

まろやかな、柔らかい光

とっても美しかった!照れ

 

 

そんな対照的な

二つのを意図して描かれた

反戦映画であり

 

死後の世界を表した

山田洋次監督のファンタジー映画です。

 

 

 

 

原爆で亡くした息子の死を

ようやく受け容れた、その日に

母・伸子(吉永小百合)のもとに

浩二(二宮和也)は唐突に現れました。

 

どこかでまだ生きているのではないかと・・・

諦らめられなかった3年間。

 

そのために

なかなか “出て来れなかった” 

浩二は言います。

 

 

2人は、思い出話や

浩二の婚約者だった町子(黒木華)の

今後のことを真剣に考えます。

 

まだまだ未練が残る、浩二は

悲しくなる度に

姿を消してしまいます。

 

 

町子の幸せを願いつつも・・・

つい、心にもないことを口に出してしまった

母・伸子でした。

 

 

(伸子/母)

大丈夫 幸せになるわよ あの子は

賢いし 優しいし

きっと いいお母さんになるわよ

子供をたくさん産んで

 

〈伸子の泣き声〉

 

(浩二)

どうして泣くの?

 

(伸子)

あの子は幸せになって

そして いつかは

浩二のことを忘れるとやろうね

 

(浩二)

それでよかさ

忘れんばいかんとさ

 

(伸子)

でも どうして

あの子だけが幸せになるの?

お前と代わってくれたら

よかったとに

 

(浩二)

母さん! やめろ

それを言うな

母さんらしくなかぞ

そげん言い方は

 

(伸子)

ごめんごめん 私は間違ってる

母さんは悪い人 ホントに悪い人よ

あの子を嫉妬するなんて

 

 

♪「ふたつの悲しみ」

 

僕は耐えよ

一つの嘆きに耐えよ

無数の嘆きに耐えよ

嘆きよ 嘆きよ

僕をつらぬけ

還(かえ)るところを失った

僕をつらぬけ

突き離された世界の

僕をつらぬけ

 

 

♪~「鎮魂歌」

 

明日(あした) 太陽は

再びのぼり

花々は

地に咲きあふれ

 

明日 小鳥たちは

晴れやかに

囀(さえず)るだろう

地よ 地よ

つねに美しく

感動に満ちあふれよ

 

明日 僕は

感動をもって

そこを

通りすぎるだろう

 

 

(映画『母と暮せば』より抜粋)

 

 

 

最終場面虹

 

母・伸子(吉永小百合)が

教会で

幼子のすみれちゃん

会話を交わす場面がホント素敵♡

 

そしてなんとも言えない

柔らかい、温かい色の雲の上を

渡っていく先に見えてくる

平和祈念像

 

 

エンディングロールがとても美しいです!

 

 

 

まじかるクラウン