テントかついで、どこまでも-伏見稲荷大社

鏑木毅氏の著書「全国トレランコースガイド」を読んで、京都を一周する全長約70キロのロングトレイルがあることを知った私。愛宕山や比叡山を登る途中で、度々、京都一周トレイルの道標を見かけたので、いつか挑戦してみたいと思っていました。とはいえ、初めてのコースをトレランで走破することは難しいと思うので、全コースを2回に分けて歩くことにしました。


前日、京都のホテルに泊まり、3月13日、伏見稲荷大社からスタート。東山コースと北山東部コースを通って、叡山電鉄ニノ瀬駅まで歩きたいと思います。



テントかついで、どこまでも-千本鳥居

全国3万社の稲荷神社の総本社である伏見稲荷大社。いたるところに鳥居が立ち並び、特に千本鳥居は、ミステリアスな雰囲気。



テントかついで、どこまでも-稲荷山上社

四ツ辻から稲荷山頂上にある上社にお参り。



テントかついで、どこまでも-眼力社

そのまま稲荷山を一周して、健康にご利益のある薬力社や目の病が良くなる眼力社にお参り。神社の手水舎の水は、龍の像の口から流れているものですが、眼力社の手水は、ユニークな狐の像になっています。



テントかついで、どこまでも-泉涌寺

伏見稲荷を1時間ほど散策したあと、トレイル再開。皇室と縁の深い「御寺」と呼ばれる泉涌寺の前を通り過ぎました。時間があれば、ゆっくり見て回るんですけどね。



テントかついで、どこまでも-清水山


住宅地を抜け、国道の下をくぐり、清水山へ。



テントかついで、どこまでも-東山山頂公園

東山山頂公園に到着。展望台から京都市街が一望できます。桓武天皇が、王城鎮護のため坂上田村麻呂の像を埋めたと伝えられる大日堂将軍塚を見たかったのですが、残念ながら閉園中でした。



テントかついで、どこまでも-インクライン

地下鉄東西線蹴上駅前で道路を横断し、日向大神宮に向かう途中にあるインクライン。琵琶湖の水を京都市街に流すために水路(琵琶湖疎水)が作られ、舟運にも利用されたそうです。蹴上では、落差が大きいためインクラインが設置されました。船は、ここでケーブルカーに乗せられて移動したとか。まさに近代化産業遺産ですね。



テントかついで、どこまでも-インクライン軌道跡

インクラインの軌道沿いには、桜が植えられ、春には多くの観光客が訪れるそうです。



テントかついで、どこまでも-日向大神宮

五世紀ごろ、顕宗天皇の治世に創建されたという日向大神宮。天照大神を祀っており「京の伊勢」ともよばれる神社です。



テントかついで、どこまでも-天岩戸

天岩戸もあります。山梨の石割山にもありましたよね?天岩戸伝説は、全国各地にあるのかも?



テントかついで、どこまでも-大文字山

五山送り火で有名な大文字山からの眺め。



テントかついで、どこまでも-哲学の道

大文字山を下り、法然院の前を通って哲学の道へ。若王子(にゃくおうじ)橋と銀閣寺橋の間の道を哲学者西田幾太郎が思索に耽りながら歩いたことから、このように呼ばれています。



テントかついで、どこまでも-白幽子旧跡

北白川天神宮の横を通り、日本パブテスト病院脇の道から瓜生山を目指します。いままでハイキング気分でしたが、ここから本格的な登山の始まりです。途中、白隠禅師に「内観の法」を伝授した白幽子が住んでいたという岩窟がありました。



テントかついで、どこまでも-瓜生山

瓜生山頂。幸龍大権現が祀られているお堂があります。室町時代には、城が築かれ、戦国時代にかけて戦が繰り返されたそうです。



テントかついで、どこまでも-水飲対陣跡碑

瓜生山を下り、沢を渡ると見覚えのある石碑が。1月31日に修学院から比叡山目指して登ってきたルートに合流しました。



テントかついで、どこまでも-比叡山スキー場跡

東山コースは、ケーブル比叡がゴールです。そして、北山東部コースに突入。以前と違って、さすがにもう雪はありませんね。



テントかついで、どこまでも-大原方面の眺め

スキー場跡を過ぎると展望台があって、大原方面がよく見えます。



テントかついで、どこまでも-玉体杉

延暦寺の西塔を通り抜けて、玉体杉へ。



テントかついで、どこまでも-戸寺バス停

さらに横高山、水井山、仰木峠を越えて、大原戸寺バス停へ。以前歩いた道だからスムーズに進めました。バス停近くのお店の自販機で一休み。時計に目をやると、すでに17時すぎ。ゴールの叡山電鉄二ノ瀬駅までは、残り2時間ほどかかります。あと1時間で、日が沈み、真っ暗になると思いますが、ここまで来て諦めるのも嫌なのでトレイルを続行することにしました。



テントかついで、どこまでも-大原の里

大原の里は、のどかで、いい雰囲気ですね。一度じっくり散策してみたいです。



テントかついで、どこまでも-翠黛山

いつか金毘羅山と翠黛山も登ってみたいなぁ。



テントかついで、どこまでも-静原神社

江文峠を越え、静原神社にお参り。その昔、天武天皇が襲われたとき、ここで心を静められたそうです。



テントかついで、どこまでも-薬王坂

闇の中、ヘッドランプの明かりを頼りに薬王坂(やっこうざか)へ。



テントかついで、どこまでも-鞍馬駅

なんとか19時に鞍馬駅に到着。なかなかレトロな駅舎ですね。すこし休憩して、ゴールの二ノ瀬駅に着いたのが19時30分頃。これで京都一周トレイルも半分終了。ホテルに戻って、翌早朝、ここからトレイルを再開することにしましょう。後半に続く。