テントかついで、どこまでも-前剱から見た剱沢

前剱からの展望。ここまで登るのも一苦労でしたが・・・。



テントかついで、どこまでも-前剱から見た剱岳

前剱は、第一関門に過ぎませんでした。本当の試練は、ここから始まります。



テントかついで、どこまでも-前剱の門手前の岩峰

試練その1、前剱の門手前の岩峰。



テントかついで、どこまでも-鉄橋

足元には、長さ4メートルの鉄橋。



テントかついで、どこまでも-岩峰をトラバース

畳の縁ほどの足場を東大谷側へトラバースします。手がかりが少ないので、張り巡らされた鎖だけが頼りです。まだ岩場に慣れていなかったせいか、とても緊張しました。



テントかついで、どこまでも-前剱の門

横移動の後は、今度は鎖を伝って20メートル下降。下りたところが、前剱の門と呼ばれる鞍部です。



テントかついで、どこまでも-平蔵の頭

難所を抜けて、ほっと一息。しかし、試練は、まだまだ続くのです。



テントかついで、どこまでも-平蔵の頭2

試練その2、平蔵の頭。写真に見えている鎖は、実は下りルートでした。間違えて、てっぺんまで登って、おかげで引き返す羽目に・・・。



テントかついで、どこまでも-平蔵の頭3

正解は、こちら。鎖を掴み、鉄の杭を足場に右上していきます。



テントかついで、どこまでも-平蔵の頭4

登ったと思ったら、今度は、20メートルの急降下。ここでは、登りと下りのルートが交差しますが、登りは頭から下って、下りは頭へと登るのだから、なんともややこしいですね。



テントかついで、どこまでも-平蔵の頭5

平蔵の頭を無事通過して、振り返って見たところ。よく見ると鎖に掴まって降りてくる2人以外に平蔵の頭のてっぺんに座っている人がいますね。なんだか凄い光景です。



テントかついで、どこまでも-カニのたてばい

そして、剱岳と言えば・・・。



テントかついで、どこまでも-カニのたてばい2

試練その3、カニのたてばい。もはや手がかりや足場となるホールドすらない垂直に近い50メートルほどの岩壁を登らなければなりません。



テントかついで、どこまでも-カニのたてばい3

もうここまで来ると、何が出てきても驚かなくなりました。足の置き場所が見つからなくて、少し焦った場面もありましたが、なんとかカニのタテバイを通過。そして、最後のガレ場を抜けると・・・。


テントかついで、どこまでも-剱岳山頂

8月8日、7時26分、ついに剱岳山頂に到着!



テントかついで、どこまでも-パノラマ写真1

山頂は、360度の大パノラマ。圧倒的なスケールです。



テントかついで、どこまでも-パノラマ写真2

後立山連峰がとても近くに感じられました。



テントかついで、どこまでも-パノラマ写真3

まさにカミソリの様な八ツ峰。



テントかついで、どこまでも-パノラマ写真4

そして、北方稜線の山々。



テントかついで、どこまでも-記念写真

祠の前で記念写真。これで15座目の百名山です。山頂には、他に5,6人の登山者がいましたが、皆で写真を撮り合い、困難を乗り越えて登頂を果たした喜びを分かち合っていました。



テントかついで、どこまでも-白馬岳

それぞれの山をじっくりと見ていきましょう。白馬岳は、すぐに分かりますよね。





テントかついで、どこまでも-剱岳から見た富士山

針の木岳の向こう、八ヶ岳と南アルプスの間にお馴染みのシルエットが。どんなに離れていても富士山の姿は、はっきり分かりますね。



テントかついで、どこまでも-剱岳から見た槍ヶ岳、立山

立山三山を縦走した去年のことを思い出します。あの時は、別山から剱岳を眺めることしかできませんでしたが、今こうして、剱の頂に立っていることを思うと感無量です。



テントかついで、どこまでも-大日三山と白山

そうそう大日三山も縦走しましたっけ。天気もいいから白山も見えます。



テントかついで、どこまでも-地獄谷と天狗平

剱岳から見た地獄谷と天狗平。できることなら、いつまでも絶景を眺めていたいなぁ。しかし、今回の山行は、1泊2日の強行軍。最低でも11時には剱沢に戻らなくてはなりません。山頂で30分ほど過ごした後、下山することにしました。登り以上に険しい岩山を無事下ることができるのでしょうか?次回に続く。