人間という字は人と人との間に生きているという意味で、

 

人と人の間に生きているのが人間である、

人と人との間に生きているから人間だという事を耳にします。

確かに人と人の間に生きているから、

 

人間らしく生きられ鍛えられる面があるのでしょう。

小聖は山中に住み、大聖は人の中に住むとも聞きます。

聞き間違いで表現が違うかもしれませんが、いずれにしても、

山中で一人静かに心穏やかに過ごすことは難しいことではないでしょう。

やはり人と交わると、いつも心穏やかにというわけにはいきません。

また無人島で一人生活したならば、

 

いつ大声で叫ぼうが裸でいようが人に迷惑をかける事もなく、

 

人との軋轢もないでしょう。

しかし、それは動物的生活であり、人間らしい生活とはいえません。

やはり、人と人との間に生活してこそ己の足らざる所がわかり心は鍛えられ、

人間らしく生きられるのではないでしょうか。