2020年1月、 化学療法開始時のお話です。

 

・仕事の話

年の瀬に余計な面倒をかけたくなかったので
年が明けるまで再発の件は関係者には話しませんでした。
年明け早々にプロジェクトリーダーに状況を説明し
4月の復職を目途に休職することになりました。

抗がん剤治療と仕事の両立とは言っても、
治療・副作用の影響で変則的な勤務になってしまい、
大した戦力にもならず、周りに迷惑かける存在となったら心苦しい。
状況によっては引き際も考えている。
と思わず本音を話しました。
すると、是非また一緒に仕事がしたい。
週に2,3日でも構わない、出来る範囲でまたお願いしたい。と言われ
社交辞令かも知れませんが、大変嬉しくて涙腺が少し緩みました。

残念ながら、コロナの影響等で
未だに復職は果たせていません。

・2020年1月上旬

今年最初の診察でした。
主治医より、化学療法を行っていきましょう。
ただし、完治は難しい・・・と伏し目がちに
申し訳なさそうに呟いたのが印象的でした。

アブラキサン+ジェムザールとフォルフィリノックスの
どちらの治療を希望しますか?
大まかに言えば、アブ+ジェムは通院のみで血管から注入、
フォルフィリノックスは初回のみ4,5日入院してポートから注入
の違いです。とかなりアバウトな主治医(笑)。

え?自分で決めるの?とも思いましたが
自分なりに下調べはしていました。
どちらを先に行う方が効果的かを証明するエビデンスは
現時点では存在しないらしいですね。
個人差はあるのでしょうけど、
アブ+ジェムの方が副作用が軽そうなので
そちらを選択しました。

2020年1月17日に1クール1回目の
アブ+ジェム治療を開始することになりました。