「ありがとう」の言霊 | なお先生|セラピストお助けアニキ

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セラピストお助けアニキ(森本直)と申します。
読んで頂いたみなさんが自分らしく生きる気づきになるようなブログを目指しています。



15年くらい前、


34歳で再就職した時の初任給が手取りで16万。

医療従事者の同じ国家資格を持っている新卒の初任給が、手取りで20万以上、ちょっといい所だと25万以上貰えていた時代。

40歳が見えてきているのにコレでは余りにも少ないと思ったのと、本業の空き時間でやっていた整体の売り上げが20万くらいあったから3年目で独立した。

ところが、そう簡単にはいかなくて、
20万くらいの売り上げで、単価は5千円だったから一日8人見れば4万で5日で20万くらいになる。

お客さんはひと月に何回か通って貰っていたから、
お客さんの実数は20人くらいだったんだよね。

お客さん20人くらいと言うのは、
頑張ればだいたいなんとかなる。

で、問題は、お客さんの数が、
20人から先になかなか伸びない。

時間が欲しくて病院を辞めてしまったから、
病院の給料は入らない。

となると、売り上げ20万でそこから家賃や広告費が経費で飛んでいくと手元に10万残らなくなる。

勉強に行くにもお金がかかる。

その時は、圧倒的な技術力があれば、
お客さんは来ると思っていて、集客やマーケティングをほとんどせずに全てのお金を技術セミナーに投資していた。

となると、運転資金である手持ちの現金が底をついてくる。

後から気づいて、集客を学びに行こうにも、
受講料が払えない。

今みたいにUber eatsがなかったし、
単発のバイトをやりくりしながら頑張っていたが、
勉強した事が結果に繋がるにはしばらく時間がかかるので、1番ヤバかった時は、その当時牛丼チェーンの並み盛りが250円位だったけどそれすら食べられなくなってしまっていた。

経験がないから、
何をしたらどうなるのかが全くわからないし、
お金だけがガンガン減っていく現実の中で、
出口の見えないトンネル状態がいつまで続くかもわからないのが1番キツかったと思う。

とにかく、手当たり次第にいろいろ読んでいた時に、
とある本に「ありがとう」と言う言葉を手当たり次第に言うのが良いと書いているのを見つけ、
藁にもすがりたい状態だったので、
どうせタダだしダメ元でいいからやってみる事にした。

それからとにかく、
何かあれば「ありがとう」、
スーパーのレジで「ありがとう」、
コンビニで支払いをしたら「ありがとう」、
トイレ掃除のおばちゃんを見たら「ありがとう」、
と、毎日何回言ったかわからない位「ありがとう」を連呼しまくった。

しばらくして、
先ず気がついたのは、
他の人がほとんど「ありがとう」を言わない事。

あと、大多数はあまり反応がかわらないが。
レジのおばちゃんや、店員さんが、
「ありがとう」と言われ慣れていないのか、
驚く人と、かなり喜んでくれる人が結構いることに気がついた。

こちらも、日々切羽詰まっていたけれど、
喜んでくれたらやっぱり嬉しい。

そう言うことが続いている間、
自分の商売も何とか潰れずにもっていて、
それから1〜2年くらい一進一退だったけど、
継続出来ている事がありがたくて、

さらに、
飲食店でお冷やを入れてもらう度に「ありがとう」、
とか、「今日もありがとう」「いつもありがとう」、
などバリエーションも増やしてみたり
いつでもどこでも気づいたら「ありがとう」、
を伝え続けているといろんな反応が見れることや、
伝えた人が喜んでくれるのが自分が嬉しくて自分も何とか頑張ろうと思えるエネルギーになって、
とにかく走り続ける事ができた。

継続してから3年くらいでふと思い返してみると、
相手やお客さんのものすごい細かい反応や変化に気づける様になっている自分がいた。

それに気づいたころ位に軌道にのりだしたのと、
もう一つは、いろんな相談ごとを受ける様になり、
そちらの方がお客さんがたくさんついてくれ、
それをメインの事業にして現在に至るようになった。

なぜ、「ありがとう」と言うことで。
ものごとが好転するのか?

正直、わからない。

ただ、ありとあらゆる所で、「ありがとう」を伝えれば変化が訪れるのは間違いなさそう。

僕の場合は、年単位でコツコツ変化があったので、
いきなり大きな変化になるかどうかはわからない。

ただ、15年前の僕のように、
藁にもすがりたいくらいに切羽詰まっている人には是非オススメしたい。

今日も読んでくれてありがとう。