オナガアゲハ
兵庫県
5月15日〜23日
最初に!
珍しい蝶ではありませんが、過去のブログで未掲載なので、この際にとりあげます。
日本国内に広く分布し、北海道、本州、四国、九州南部にまで分布し、屋久島や種子島とそれ以南の南西諸島には分布しません。
本州中部以北においては、平地においても少なくはないですが、本州中部以南においては山地系の蝶になり、渓谷付近や林間を飛翔する事から、涼感を覚えるような場所に見られることが多い様に思います。
この蝶は、ふつう年2回の発生をしますが、春型は4月から6月、夏型は7月~8月に見られます。暖地においては3回目の発生が9月以降に見られる地域もあります。
また春型に比べて夏型は非常に大きなサイズの蝶になり、尾状突起も非常に立派な姿になります。
春型の雄のオナガアゲハ
タニウツギに吸蜜に訪れた処
オナガアゲハの吸蜜の邪魔をするのはカラスアゲハなのか、
カラスアゲハの吸蜜を邪魔するのがオナガアゲハなのか、
仲良く吸蜜している姿は魅せてくれない。
オナガアゲハは羽ばたくだけでなく、短距離を滑空するような飛び方もしますよ!
特に珍しい蝶という訳ではありませんが、同じような発生時期なので、オナガアゲハはクロアゲハやジャコウアゲハの雄に間違われることが多い事例が見られます。この際に画像で見比べてみましょう。
全て雄の個体で、
左から右へクロアゲハ、オナガアゲハ、ジャコウアゲハになります。
①クロアゲハとオナガアゲハでは翅の形に違いがありオナガアゲハは細長く、尾状突起が長い事が判ります。
どちらも後翅肛角部には赤い斑紋の中に黒丸紋がありますが、ジャコウアゲハにはこの模様の様子が違います。
②ジャコウアゲハとオナガアゲハでは、翅の形はよく似ていますが、翅に見られる赤い紋様の形が違います。
また胴体(腹部・胸部)に赤い模様があるのがジャコウアゲハなので慣れると見分けるのは容易くなります。