前半は、85歳を超えた秦郁彦の半生?を語ったもの
小学生の時に大本営発表の記事を分析したころから始まり、大学生の時に休学して巣鴨の旧軍人のインタビュー、大蔵省に入ったにも関わらず、歴史の研究会に呼ばれ、それで留学したり、防衛省で非常勤講師したりと面白い経歴
家永三郎に対して、戦後早変わりした変節者と批判したところ名誉棄損で訴えられ、
家永三郎の著作から『学会の一兵卒として学問報国の戦列に参加することができた吾人は誠に願っても無き幸せ者』とかをいくつも取り上げての反論、裁判に勝つという話
慰安婦の吉田清治の嘘を追及して電話を切られ、『刑務所に入った理由も金久という独立運動家を、勤めていた中華航空の飛行機で送り込んだためと自著で書いてあります。あとで私が調べると、アヘンの密輸で捕まったのだと判明します。出版社に電話すると、担当者は「あれは小説ですよ」というのです。』という話
最後の100ページは、秦郁彦が巣鴨から始まる軍人からのヒアリング列挙
張作霖爆殺事件、柳条湖事件、三月事件、十月事件と各々が語り、とても素人の陰謀論など陰謀説など入り込む余地のないことがわかる。
餅は餅屋、歴史は歴史家ですね。