きのう朝9時から2時間ほどの会合のあと、

駅への帰る道々、Kさんが話してくれたところによると

9時から読書会方式での校正を行うというので、早朝7時には畑に出て肥料をまいてきたとのこと。

「雨は降っていなかったのですか」

「降ってなかった。雨の振る前に肥料はまけと教えられてね」

「へえー、そんな農家の知恵があるんですか」

「畝もね、台風で風害にあわないように作りかえをしていて、東西を南北にね・・」

「なるほど風の通り道にそってですね」

などと話をうかがった。

先日、ある講演のなかで「傾聴」の講習があり、面白かった。

2人一組になって、話役と聞き役になる。

相互に目は見ながら、最初は聞き役は「傾聴の原則」とは反対の行動をとる。

つまり、決して相手の話にうなずいたり、笑顔を見せたり一切反応をしめなさい。

テーマは好きな食べ物である。

まず私が話し役だったので、みかんの話をした。

「さいきん 家内と みかんをせっせと食べていましてね。

 新聞にみかんを毎日4個食べると、骨そしょう症の95%がよくなるという記事が出ていまして、

 調べてみると、温州みかんや柿などに含まれる成分が関節炎などにもいいとある。

 家内はリューマチの気があるので、試しているんですよ」

 聞き役は一切うなずかないのだが、目に少し反応が出たようにも思えたので

「つい反応しましたね」(笑い)と言うも無反応に努める。

 「もう一か月以上試しているのですが、家内の愁訴が少なくなって、効果があるように思えます。

 つまり父母が両方試してみてそれぞれ効果があるようなら、そして悪い影響がないようなら、同じ体質を引き継ぐ子どもたちも またいいように思えて 実験しているんです」

というところで時間切れとなった。

講師の人が「聴き手が無反応でも満足した人?」ときく。

つい、手をあげそうになったが、やめた。

「つぎに、聴き手の人、ご苦労様でした。相手の話に反応しないで聞くのは苦しいでしょう」

うなずく人が多い。

「そこで今度はその不満を解消しましょう。今度は立場をかえて聴き手の人が話しましょう。テーマは同じ『好きな食べ物』です。

ただし今度は聴き手は傾聴につとめます。

『聴く』という感じは十の耳と目と心と書きます。

それほどの関心を以て、心をこめて目で見て、耳で聞いてください。

聴き手の人は 1 うなずいて聴く 2 同じ言葉を繰り返して聴く を実践してみましょう」

私のお相手は お米が好きで、毎日食べないと気がすまない。

ところが家内はパン食でもよくて、お米を食べなくても平気。

しかし息子は私と同じお米を食べないと満足できない、食べ物については気があう

という話で 心から「それはいいですねえ」 と大きく反応しながら聞いた。

傾聴のポイントの一つに 相手の話の腰を折らない、ということで話の途中で、

自説を展開しない ということで 結構、わたくしもこれで顰蹙をかうことがある。

そこで、さっそく この日の帰り際の 農業のテーマには あいづち と 同じ言葉を繰り返すに努めたが 最後やっぱり余分な話をして 話が別の話題になった

それでも傾聴をこころがけていたせいか、Kさんも穏やかに話の転換に応じた。

なるほど 傾聴する姿勢は大事だと 実践をこころがけて思った次第であった・