台風で迷子の子ザル、犬の背でスヤスヤ
読売新聞 9月24日(土)
| ゴマの背中にしがみついたまま寝ている子ザル(和歌山県田辺市で) |
台風12号の豪雨で"迷子"になった野生の子ザルが、和歌山県田辺市新万の団体役員前良明さん(65)に助けられた。
子ザルは前さんの飼い犬を母ザルの代わりのようにして育っている。
子ザルは体長23センチ、体重約800グラムのメス。前さんが14日、田辺市内の山で木から落ちて弱っているのを見つけた。バナナや豆腐を与えると元気になり、雑種犬のオス「ゴマ」(4歳)の背中にしがみついて甘えるようになった。子ザルは背中で眠ることもあり、前さんは「ゴマを母親と思っているのやろう。いつか動物園に引き取ってもらいます」と話している。
犬の背に野生の子ザル 散歩姿に住民ら笑顔
紀伊民報 9月21日(水)
| 【ゴマちゃんの背中にぴったりとくっついて乗っている子ザル(和歌山県田辺市新万で)】 |
野生の子ザルが犬の背中で住宅街を散歩。そんなほほえましい姿が住民らを和ませている。
和歌山県田辺市新万の梅仲卸業、前良明さん(65)は14日、仕事で同市上芳養へ行った際、柿の木から落ちてきた子ザルを保護した。台風12号で親とはぐれたとみられる。
前さんは4年前からスピッツとポメラニアンの雑種犬を飼っている。名前は「ゴマ」(雄、4歳)。子ザルを連れ帰ると、まっしぐらにゴマちゃんの背中へ駆け上がったという。離すと「ギャー、ギャー」と泣き続ける。
20日現在、子ザルの体重は750グラム。歯が少し生えてきている。1日中、ゴマちゃんにしがみついている。トイレのしつけができていないため、夜はゴマちゃんと離れて犬のケージで過ごす。好物はバナナ。ご飯、パン、カボチャ、ニンジンなども食べる。前さんが餌を差し出すと、手を伸ばして取りにくる。
子ザルの頭には少し傷がある。ゴマちゃんは全長45センチ、地面から背中までの高さ30センチ、足の長さ17センチという小型犬。ゴマちゃんのおなかにくっついて散歩に行ったとき、頭を地面で擦って傷になった。その後、子ザルはゴマちゃんの背中に乗って散歩するようになったという。
前さんは「保護した時、サルは痩せて衰弱していたので栄養のバランスを考えながら餌を与えている。野生なのにこんなに懐くとは。ゴマを親だと思っている様子。散歩をしていると、携帯電話のカメラを向ける人も多い。元気になったら山へ帰してやりたい」と話している。