日本最古級の人物埴輪=4世紀末、茅原大墓古墳-奈良

時事2011年2月24日(木)20:03

日本最古級の人物埴輪=奈良

日本最古級の人物埴輪=奈良

(時事通信) 2011年2月24日(木)20:02

茅原大墓古墳(奈良県桜井市)から出土した人物埴輪(はにわ)の一種「盾持人埴輪」。4世紀末のものとみられ、日本最古級という。同市教育委員会が24日発表した=同日午前、奈良県桜井市【時事通信社】

 奈良県桜井市の4世紀末の前方後円墳「茅原大墓古墳」(全長約86メートル)から、人の形を模した埴輪(はにわ)の一種「盾持人埴輪」の一部が出土したと、同市教育委員会が24日発表した。市教委は「複数の専門家の意見を踏まえると、最古といっていい」としている。

 市教委によると、埴輪は古墳の墳丘東側からバラバラの状態で見つかった。破片をつなぎ合わせると全体で約1メートルと推定され、うち67センチ分が残っていた。顔の部分は縦17センチ、横16センチで、赤色の顔料が塗られていた。前方部と後円部の境目のくびれ部分から落ちたとみられる。

 盾持人埴輪は、邪悪なものから古墳を守るため、古墳外縁部に置かれることが多い。関東地方を中心に、50カ所以上の古墳などで100例以上が出土しているが、大半は5世紀後半以降という。

 市教委文化財課の福辻淳主任は「今回の埴輪は、以前にはなかった人物の表情をいち早く採り入れており、後に盛んになる埴輪祭祀(さいし)が生まれる大きな契機になったと考えられる」と話している。