６月、玄関ポーチから張り出した壁の側面の高い位置に、小足長蜂の巣ができていました。
小足長蜂の働き蜂はせっせと巣を大きくしていき、私が今まで見た小足長蜂の巣の中では最大と言って良いほど立派な巣になりました。
２週間前、彼が「蜂が大変だ！」と言うので玄関へ駆けつけて見ると、巣が無く、下に落ちていたのでした。あまり風が通らない場所なので、きっと巣の重みで落ちたのです。彼らは働き過ぎました。
しかし、巣を失った蜂たちは、巣があった場所にまだへばり付いていました。夜はジッとして全く動きませんでした。これは私の無明ですが、これからってときなのに突然彼らは巣を失い、ショックで途方に暮れているように映りました。
日を追うごとに、蜂の数は減っていきました。
先日、真夜中に疲れきって帰ってきた私たちが玄関から見上げると、蜂は一匹も居なくなっていました。
これを【羽を落とす】と言います。
疲れ切った状態で急に寂しい思いをした時に使います。私がそのとき作った慣用句です。
閑話休題、二階のベランダで洗濯物を干すときに現れたり、二階の寝室に迷い込んだりする蜂が増えたので、ひょっとすると彼らは三階の軒下に移住したかもしれません。
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