自転車にて | 進展の消化試合

進展の消化試合

つれづれなるままに、一人日暮らし、スマホに心もとなく向かいて、記憶にうかぶ、アホな失敗話しなどを、記したるブログなりけり。

父と一緒に住むようになって、早、4ヵ月です。

今まで、なかなかできなかった散歩と読書の日々を過ごしています。

ただ、

親子とはいえ、いかんせん、40年近く別々に住んでいたわけですから、

行動パターンや価値観は重なりません。

なかなか距離感が難しいものです。

 

もちろん、

父と一緒に、食事をしたり、買い物したり、母の墓参りをしたりして、

ゆったりとした時間を過ごすのは、嬉しいことです。

私が子どもの頃は高度経済成長のただ中で、

父は仕事ばかりで、あまり話したり、一緒に何かをした記憶がないので、

今、そうした時間を取り戻しているのかもしれませんから、

 

ただ、たまには出かけたくなることがあります。

なので、知り合いに誘われて食事に誘われると、

ホイホイ出かけてましたが、

ある時、早く帰宅したら、父が独り、炬燵で食事をしているのを見たら、

何か申し訳ない気がしてしまいました。

(父は外食が嫌いなので、外で食べることはしません)

 

とは言え、

どこかに出かけたくなる気持ちを抑えて、家でずっと過ごすというのは、

無理があるだろうなぁと思います。

長らく好き勝手に過ごしてきた自分を満足させる事と

父に寂しい思いをさせないように時間を過ごす事を、

両立させる両立させるパターンを確立するは難しいですね。

 

でも、

この水曜日は雨が降る前の、気持ちいい気候だったので、

自転車で、出かけることにしました。

あと少ししたら、暑くて出かけられなくなりますしね。

 

父の、どこに行くのか? とか、何時くらいに帰るのか? 

(まるで、小学生みたいですね)

という問いに、

 

ちょっとブラブラと、いつ戻るか分からない。

 

と曖昧に答えると、

 

ま、ずっと家に居るとつまらんかな。

 

という、父の言葉に、軽い罪悪感を感じつつ、

自転車でブラブラ出かけました。

 

 

自転車も気持ちいいのですけど、お尻が痛くなります。

座布団が欲しいぐらい。

 

子どもの頃、行ったことのなかった川の上流へ向かいました。

メインの国道から丘陵を一つずらしただけで、全く景色が違います。

このような眺めがあったのを初めて知りました。

遠くに見えるのは、浅間山です。

 

 

 

人家もなく、雑草がうっそうと茂っている河原を見ながら堤防を走ります。

遠くに見えるのは、妙義山という奇岩で有名な山です。

 

 

さすがに、行ったきりというわけにはいかないので、

 

折り返して、

磯部温泉という街を目指しました。

以前から、足湯があることを知っていたので、ちょっとつかっていこうかなと。

 

 

あちこちに温泉場がある田舎で、この磯部温泉が観光地であるか、分からないのですが、

現在の、蔓延防止等重点措置ということもあって、人もいないので、のびのびと湯につかりました。

 

 

この磯部温泉は、♨の記号の、発祥の地だとか。

江戸時代、土地をめぐる裁判に、幕府が出した裁定の絵図で、

初めて♨記号があったとか。それを石碑にしたものです。

見えにくいのですが、赤いクラゲのようなマークがそれです。

 

 

 

さらに、この温泉には、こういう神社があります。

 

 

舌切神社、本殿がこれ。

 

 

分かりましたか?

舌切雀のおとぎ話の、発祥の地なそうです。

 

 

やっぱり、たまには、ブラブラすることも必要ですね。

 

こうしたのを、ポタリング と呼んでもいいのでしょうか?

 

車で遠出した時のために買った、折り畳み自転車でも。