2020年4月19日


下の階で隣人と言い争っていた父


父は凄い剣幕で家に帰って来た
母は絶対八つ当たりされ怒られる
そして

その怒りを私にぶつけてくるはずだ


私と母はキッチンに居たが

母に何か言いたげな父はキッチンまで来た


父はもの凄い形相だったので

私は急いで部屋に戻った


主人はこの日
本当は休みだったが急遽仕事になり
いつも仕事の時は夜かなり遅くなる為
今日はなるべく早く帰るから
一緒にご飯を食べよう!


そう言って

はりきって仕事に行った主人
19時頃 約束通り

私の為に早めに帰ってくれた

「ただいま帰りました」


いつものように

リビングに居る両親に挨拶をし

部屋に戻って来た主人

「お父さん凄く怒ってたね…大丈夫?」


主人は気が気でない様子
私もとにかく離れたくて離れたくて


主人にゆっくりして欲しい
主人に迷惑をかけたくない


いつもキッチンで食事をするが
隣のリビングで父が大声で母に怒っている
怒鳴り声で食事どころではない

私は部屋にご飯を持っていき

あまり考えないようにしようと

急いでご飯を準備した


さぁ食べようとしていたその時

母が突然部屋に入って来た
「ちょっとこっちへ来てくれる?」

ご飯を食べさせて

と母に言った


主人は昼も食べていない

私も赤ちゃんの為に食べなければ


母は困った顔で渋々出て行った

しかし母はまた直ぐに戻って来た


「こっちも食べてないんだ!

ってお父さんが言ってるから」
「とにかくこっちに来て」
「このままでは大変な事になる」  


母はとにかく私達が行かないと

どうにも出来ないと言ってきかない


母は私達を守ってはくれない
臨月の私と主人も私の赤ちゃんも

行きたくない!


心の中で叫んだ


誰か助けて!


私は臨月だ 赤ちゃんが居る


お母さんやめてよ 嫌だ嫌だ

でも そう言ったら


主人だけ行く事になってしまう


そもそも何故

主人が怒られなければならないんだ

こんなに父や母の事を
大事にしてきたのに

私が主人を守らなければ

リビングに入ると
怒り狂って真っ赤な顔をした父は
先ずは私をギロリと睨みつけた

手に孫の手を握っていた

それをテーブルに叩きつけながら

「おい!お前達!良くきけよ!」

父は興奮して声を荒げた
やめてというと

「お前は黙っとけ!」
と血走った目で再び私を睨みつけた

父が言いたいことは

擁壁の件でOさんと裁判をしたい
しかし母はそれをうんと言わない
それで父は怒っている
それを私達夫婦に当たっているのだ

母は
ただただ自分に言われたくない
という感じで
何を言われても
私達が怒鳴られても黙っている


怖がっているだけで

どこか他人事のようだ

私達を心配どころか
何とかこの場をやり過ごしたい

ただそれだけ

主人の隣に行くと
お前は来るなと言われるはず
かといって主人を1人には出来ず
私は主人の後ろで

2時間は立ちっぱなしだった


父はひたすら怒鳴り続けた

罵声を浴びせ

孫の手で人を指差し

人を馬鹿にしている

段々とお腹が痛くなってきて
腰も辛くなってきた

痛い…痛い…お腹が痛い

すると母は立ち上がり
私の横を通り過ぎようとした


その瞬間 

小声で「座ったほうが良いわよ」

と言った


母がここに連れて来たというのに

本来母親は子供を守るべきなのに

その言葉にキレた 
というか発狂した

ギャーー!!!


と私は叫びながら
そこら辺のものを叩いたり蹴ったり

私は天井に向かって大声をあげた

目の前が真っ白になっていく

誰か助けて!誰か助けて!

そこから記憶が曖昧で
フラフラと倒れた瞬間
主人が私の体を支えてくれたのがわかった

倒れた私に向かって
父は

更に暴言を吐き続けていた


臨月の私に父がした事③