Hello〜


現代社会の起こりうる未来を

辛辣に描いた映画


いや

もう既に

そうなりつつあるのかも



「ザ・サークル」

メイ(エマ・ワトソン)は
友人が勤める
一流IT企業〈サークル〉の
面接を受け採用になります
めっちゃデカい会社!

この中には
住居だけでなく
プールや映画館など
なんでもあります

メイは
顧客管理を担当しますが
なかなか
満足度100%へは
持っていけていません

〈サークル〉の社員は
毎週毎週
会社のイベントに参加します
会社の信念を擦り込み
新商品を提示し
士気を鼓舞する様子は
なんだか新興宗教みたい

また
メイには
難病の父親がいて
母親は介護の日々で
金銭的にも苦しく
メイも苦しんでいます

そして

両親は
友人マーサーとメイを
くっつけたがっていますが
2人は友達止まりのいい関係
ある日

彼がメイの両親に作った
鹿のツノのシャンデリアを
メイは何気なく
SNSにアップします
すると世界中から
鹿殺しだと
彼に非難が集中し
殺害予告まで来るように

マーサーは
メイの世界には入っていけないと
別れを告げます

その上

ある事がきっかけで
メイは
CEOの2人から
新サービスの実験で
ネット上に
24時間私生活を晒すよう
提案されます
メイには
またたく間に
フォロワー1000万人がつき
大人気となりますが

トイレ以外全てを晒す
そんな毎日の中
両親の夜の生活までもが
世界に配信されてしまい
両親は連絡を断ってしまいます

それでも
メイの
のめり込みは止まらず
遂には
全てのアメリカ人を
〈サークル〉で管理するシステムを
提案します

その手始めに

20分以内に
指名手配中の犯罪者を
探し出すという
イベントを開催
ネットで繋がった
〈サークル〉のメンバーが
次々に情報をアップし
10分で犯人は捕まります

余った10分で
次は
一般人を探し出そう!

そう提案すると

会場にいた人々から
「マーサーを探そう」と
口々に言われ
戸惑いながらも
マーサーを探す事に

すぐにマーサーは見つかり
ネットに晒されたくない彼は
車で逃亡

メンバーやドローンに
追いかけられ
マーサーは
車ごと橋から落下して死亡

メイは落ち込みますが
会社に復帰し・・・



この映画
世間の評価は
あまり高くないですが

私には

現代社会を
うまく切り取っていて
インターネットや
SNSで繋がるのは
中毒に近いんだなと
つくづく思わされました

あれだけ
ネットの世界に
傷付けられたメイなのに

その環境から抜け出せず
さらに深みにハマったラストは
もはや
映画や小説だけの話ではなく
近い未来にも
きっと起こりうる事で

指先ひとつで事足りる世界に
怖いな〜と思ったりもします



映画評価
★★★☆☆