『リウマチさよなら』日記 | てんてんママのブログ

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リウマチを発症して9ヶ月。
リウマチは治らないとされる病気。
でも、一生強い薬を飲み続け副作用に怯えながらなんて生きたくない。
だから、絶対治して、健康を取り戻したい。

そんな私の『リウマチさよなら日記』です。


つづき~

地獄の看病…

病院に着いて色んな検査をされ、胃の洗浄をしようとしたが、
もう既に胃は空っぽなので、後は尿としてドンドン出してもらうのを待つしかない。
との事で、点滴と尿の管をつけられ、夫はただただ眠っていた。

私はその横に簡易ベッドを用意され、今朝退院して来たばかりのチビ11ヶ月と共に横になった。
でも、寝られるわけがない。
なんてったって
夫に自殺されたのだから。
色んな後悔や不安が襲ってくる。


何時間か経って…


夫の意識が少し覚めて来た…
ここからが、益々地獄となるのだか、

睡眠薬やらをたらふく飲んで意識朦朧としている、本人トイレに行きたいと起き上がろうとするが、身体は眠っていて思うようには動かない。
転倒してケガをしてしまうから、と、医師や看護師に抑えられる。
本人、知らない人におさえられ、やりたいことをさせてもらえない、
怒る⇒暴れる⇒蹴っ飛ばす⇒大声を張り上げ怒鳴る

長年一緒にいて、あんな怒った姿見たことない。
ヤクザみたいで、怖かった。

医師に呼ばれ、
このままだんだん目が覚めて行く途中で、脳や身体が直ぐにスッキリ覚める事はない、
徐々になるのだが、
その過程で途中暴れるとケガをしてしまうから、
言ってもわからないし、私も蹴られたわけなので、ベッドに固定させてもらいたい。と、承諾書にサインをした。

夫は腰にベルトみたいなのをつけられ腰、両手足と、ベッドに固定された。
だんだん目が覚めて行くから益々怒り始める。

外せ~っ!
ふざけんなよ!この野郎っ!
くそーっ!

などなど、
何時間も大声を張り上げ怒っている。

そんな横にいたら、赤ちゃんだって寝てられない。

看護師さんが同情して、夫の声が聞こえない別の部屋を用意してくれた。

そんな長い夜も明け朝が来た。

また、医師に呼ばれ、こう切り出された。


ご主人は暴れてしまって、ここでは危険すぎて扱えないから、精神病院へ転送したい。と。


えっ?
精神病院…⁉
やだよ。そんなの…。

ま、もう少し様子を見て見ますが、大分意識がハッキリして来た分、固定されてるからものすごい暴れ危険なんです。


朝一、義妹から聞いた義両親が来た。
あのガンゴな義父が泣いていた。
お義母さんの方が冷静だった気がする。

精神病院へ転送したいと言われた事など伝えた。

三人、ため息しか出なかった。


奥さん、
意識が大分覚めて来てるんで、ちょっと来て下さい。

病室に行くと、相変わらず、外せっ!と怒鳴っている。

そばに寄り、声をかけた。
「私だよ。わかる?」
夫は穏やかに言った。
『うん…。これ、外してくれ。』
「沢山薬を飲んじゃったから、今病院なんだよ。身体がフラフラして倒れてケガをしてしまうから固定されたの。わかる?
だから、暴れないって、約束出来るなら外してもらうよ。」
『わかった。』
「暴れないって約束だよ。じゃあどこから外して欲しい?」
『左足…』
看護師さんが外してくれる。
「つぎは?」
『右手…』
と、ひとつづつゆっくり外した。
大暴れした人と思えない程、おとなしくなった。

とりあえず、精神病院へ転送は避けられた。
夫は安心したのか、また眠りについた。


つづく~






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