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病院では日頃から施設の介護職員はあまり良い扱いを受けていないと聞き驚いた私たちでした。
沖さんは入院かどうかを待って帰るということで、もう入院ではないかと言う私に、廊下の方をチラッと見ました。それは...
続きです。
前回の話はこちら⬇️
沖さんが気にした廊下には車椅子のおばあさんと介護するご家族の方が立ち往生していた。
と、言うのも、ちょうど何か怪我をして救急搬送されたおばあさんがいて、整形外科の専門の先生がいないので、応急処置はしたから帰って翌朝一番で来るように言われて困っていたのだ。
私は看護師さんに呼ばれて、書類を書いたり、出したりしていたのでよくわからなかったが、沖さんと子どもたちはその様子を一部始終、見ていたらしい。
(おばあさんの付き添いの人🧓🏻、看護師さん🧑🏻⚕️)
おばあさんに付き添って来た家族の女性もそんなに若くはなくて、時間ももう真夜中をとっくに過ぎているし、遠くから搬送されてきたようで、何とか待合室の端ででもいいから居させてくれないか頼んでいたが、
🧑🏻⚕️「コロナ禍なので、それは困るんですよね。」
🧓🏻「始発の電車の時間まででも居させて頂けませんか?」
🧑🏻⚕️「電車で帰るつもりですか?!そんな血だらけで、みんなびっくりしちゃいますよ。タクシーで帰られたらどうですか?」
おいおい、そんな血だらけの人をこの大雨のこの時間に帰すのかい?!
こちらからは暗いし、車椅子のおばあさんの様子はよくわからなかったけれど、看護師さんの「血だらけ」発言に、こちらがびっくりしてしまった
車椅子だし、普通のタクシーでは厳しいだろう。
🧓🏻「車の手配とかはお願いできますか?」
🧑🏻⚕️「そういうことはできないので. . .。
スマホで探して呼んで下さい」
看護師さんも忙しいから大変だ。
子どもたちもとても気の毒がっていた。
車椅子のおばあさんは、認知症も少しあるのか、状況が飲み込めないようで
「いつまでここにいるの?早く帰ろうよ。」
と大きな声で言っていて、それをなだめるのも大変そうで、本当にお気の毒だった。
それを沖さんも見ていたので、コロナ禍なので、処置されて、いったん帰されることもなきにしもあらずと、辛抱強く待たれている。
もし、そのおばあさんのように、処置したから一旦帰って、また来るように言われたら、施設にも連絡して相談することになる。
もういいですよとこちらが言っても、施設の決まりもあるので、沖さんも「ああ、そうですか」とは帰れない。
あんな意識がない状態で帰れなんて言わないだろうと思ったけれど. . .
でも、脱水だから点滴して少し落ち着いたら帰されちゃったりもあるのか?!
そして、看護師さんから呼ばれた。
(つづく)