母、救急搬送される | てんてこまいの介護日記

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母の介護に加え、一人暮らしの叔母の介護も加わり、てんてこまいの介護日記です。

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母のもとを訪ねた私の目の前に衝撃的な状況が...前回の続きです。前回の話はこちら⬇️


すぐに救急車が来て、救急隊員が玄関に。
救急隊員は、母の元へ行き、
「立てますか?」
と聞き、母を抱き起こして、そばの椅子に座らせた。

え?座らせるの?!

と驚いた。

そして救急隊員は、ぐったりしている母の手を上げさせたり、質問したり...

え?すぐにストレッチャーで運ばないんだ?!

と、またも驚く😱

私も様子をいろいろ聞かれる。一刻も早く搬送してほしいので、早口になる。

それから救急隊員の人はゆっくりと

「病院に運びますか?」


この状況で、運ばない選択肢があるんだ!!

と、またビックリ‼️

当然私は
「お願いします」

A医大病院にしようと思うが、希望はあるか聞かれたので、以前A医大に入院したことがあると伝えると、じゃあ、A医大にしましょうということになる。

母は土色の顔をして辛そうなので、早く横にして搬送してほしいと願う

倒れていた部屋が荒れていて、いつもこうなのか聞かれたので、いや、いつもはきちんとしていて、一昨日来た時もちゃんとしていたと伝える。

母が倒れた時に、物がひっくり返ったか、苦しくてもがいてこうなったのかもしれないということで、その場は話しが落ち着いたが、改めて見ると部屋は異常な荒れ方だった。

もしかして不審者が入って揉み合いになったのか?!そんな疑念も心をよぎった。

母はストレッチャーで運ばれる時はもうグッタリとして口もきけないような感じだった。
そんな母の様子に、私は泣きながら運ばれる後ろをついて行った。

恥も外聞もなかった😭



救急隊の人に
「A医大に連絡がとれなくて...。もしもの場合、他の病院でもいいですか」
と聞かれたので
「お任せします」
と答えた。

救急車の中に一緒に乗り込むもなかなか発車しない。

気が気ではない

母に声をかけると、
「寒い寒い🥶」
と震えていて、救急隊の人が毛布をかけてくれた。

A医大で受け入れ可能ということで、やっと救急車は発車した。

サイレン🚨を鳴らしながら、街を滑走し、滑るようにA医大病院に入っていった。

私は横向きで座っていて、スピードを出しているせいか振動もあり、腰も治ったばかりで辛かったが、そんなことは言っていられない。

救急車から降りる時はクラクラしたが、母は運ばれていき、私は一息つく間も無く、病院の暗い廊下の椅子で、手続きやら書類やら、やるべきことに追われていた。

今日は祭日で病院は休みのため、電気をあちこち落としていて、よけいに暗く感じたし、その暗さと人気のなさが、よけいに不安感を増大させる気がした。

私が、いろいろ質問された際に、自分が昨日来なかったせいで...と言って、思わず涙ぐんでしまったので、救急隊の人は
「自分をあまり責めないで」
と慰めてくれて、
「私たちはこれで...」
と丁寧に挨拶して去って行った。
私も何度も何度も頭を下げた。

そして、私は暗い廊下に1人取り残された。不安と心細さで押しつぶされそうだった。
(つづく)