この間のテント経緯と御礼  | 経産省前テントひろば応援団のブログ

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経産省前テント ひろば 広場 反原発 脱原発 

 2016年10月20日

 

             経産省前テントひろば応援団事務局

                 事務局長 富田杏二   

 

  

 約5年に亘り経産省前テントひろば応援団を支え、支持していただいた皆様にご報告いたします。ニュース等でご存知かと思いますが、テント設立以来1807日目に当たる、本年8月21日(日)午前3時40分頃、経産省前テントが東京地裁執行官、経産省、機動隊の包囲のもと、抜き打ち的に強制撤去されました。人のいない時間を見計らっての卑劣な行為でした。

 

 経産省前テントひろばは2011年9月、3.11福島原発人災事故に抗議し、小さな公園敷地に福島の人々を含む、多くの仲間により設置されました。テントには、全国そして海外からも多くの人々が訪れ、反原発運動の情報発信基地となり、原発政策の元凶・経産省への抗議拠点であり、原発現地への闘いの出撃拠点でもあり続けました。特に多くの福島県民が訪れ、共に「福島を見すてるな!」「福島第一原発事故処理は収束していない!」と叫び続けました。

 

 国、経産省は原発政策を推し進めてきた責任や、原発事故についても全く責任を取っていません。そしてテントの正当な訴えには耳も傾けず、東京地裁に「テント撤去・借地料払え」と提訴しました。その裁判は2013年5月より東京地裁で開始し、裁判所は、我々の主張を全く取り入れず、原発事故の国の責任を問うこともなく、2015年3月に地裁判決、2015年10月に高裁判決が出ました。この判決を不服として、テント側は最高裁に上告しましたが、最高裁はテント側の主張について内容の検証もなく、16年7月、「上告棄却」という門前払いの「決定」を下し、裁判闘争は終了しました。これにより被告と同じ立場を表明し、裁判への自主参加を申し出た「補助参加人」への法的追及はなくなりました。

                                                                                                                                                                                                

 テント応援団は、これらの経産省前テント運動を少しでも多くの人々に広める為に結成し、「原発と人間は共存できないこと」を訴える為の活動をしてまいりました。多くの皆様の熱い支援を受けながら、皆様のカンパにも支えられてきました。

 

   お寄せいただいたカンパの最終処理についてはテント応援団事務局で協議の結果、不当な国の「土地使用料は認めることは出来ない、支払いはしない」という経産省前テントひろば、弁護団の意志を尊重する事とし、全国で反・脱原発運動を闘う団体、福島支援として使わせていただくことを決定いたしました。ご了解の程よろしくお願いいたします。これにより本件のカンパ運動は終了します。尚、会計報告は最終処理確定後、カンパをお寄せいただいた方々に郵送させていただきます。

 

長きにわたる皆様のご支援に感謝申しあげます。