30年前に作った16CHミキシングコンソールとの再会 | Masterのブログ
2012-08-20 03:30:55

30年前に作った16CHミキシングコンソールとの再会

テーマ:ブログ

        例年ではお盆が終わると朝晩の涼しさが急に実感できるのですが、今年の夏はそ

       の涼しさはもちろんのこと、日中の暑さも半端ではありませんね。


        休日は組合行事が多くて家にいることが珍しいのですが、今日は早朝から手付か

       ずのままになっていたガラクタ(お宝?)の片付けを行うことにして、訳あって親類の

       家に長期に渡って預けたままになっていた品々の中から、不用品を廃棄する作業

       に汗を流しています。


       いずれにしても親戚の家とはいえ、余り環境の良い場所ではなくて、湿気の多い部

       屋であったために、ほとんどの品々は何らかの経年劣化がおこっていて、金属の錆

       や小さな破損などが多発していました。


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        多くの機器やパーツは廃棄処分となりますが、その中からどうしても捨てきれない

       ものを発見!大変重いのですが家へ運んできました。

       写真の音響ミキサーは私が昔バンド活動をしていた頃に自作して実際に使用して

       いたものです。


        30年前にはこのクラスのミキサーの価格は100万位はしていたものと思われ、

       当時はとてアマチュアでは買える代物ではないので、少ない予算でがメンバー

       達から製作を依頼され、約半年をかけて完成させた記憶があります。


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       このミキシングコンソールは大きさが、940×840×250、入力16CH、OUT4とい

       う馬鹿でかい図体で、外観のモデルはYAMAHAのPM?シリーズを真似ていて木製

       部分は義兄の建具屋で調達、パネルの金属加工一式、塗装、文字入れ、電子回

       路設計、基板製作、配線、部品の調達、etc・・等々全て私が行いました。

       

        今考えて見ればこんな馬鹿げた作業を?良くぞ最後まで諦めずに続けたものだと

       自分ながら感心したり、あきれたりで、つくづく「若かったんだなあ~」との青臭い感

       傷に浸っています。



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        このような器機を自作するにあたっては、いろんな工程や作業が多くあって、全て

       総合的に技術がうまく噛合い、そしてどの作業もそこそこに出来ないと完成には至り

       ません。


       私の場合は趣味のアマチュア無線で培った電子、電気知識や、金属加工など

       幅広い工作ジャンルのノウハウや、手持ちの工具など豊富な経験的知識などを生

       す事ができたために、なんとか完成させることができたと言ってもいいでしょう。


        若かったとは言え、こんな情熱と根気、やる気があった当時の自分が懐かしく今

       更ではありますが脱帽です。



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        金属の加工や基板の膨大な穴あけ、ハンダ付け、部品の調達など、今の自分には

      作ることは到底不可能に思えますが、人間って何事においても諦めずチャレンジするこ

      とによって何とかなるものなんでしょうね。


       自画自賛になるのかもしれませんが、気の遠くなるような作業を諦めずに最後までや

      り遂げた30数年前の若い情熱と、今はボロボロにはなってはいますが、その証として

      のミキシング・コンソールを見るたびに、一瞬でも昔の自分に戻れそうなそんな元気を

      貰えそうなこのミキサーは私にとっての貴重な一品です。


       ところで機器のスペックは?と問われても・・・それなりにとしか答えようがなく、今回

      は割愛させていただきます。

      ※ どうでもよいことですが裏蓋には「1982.8.5完成」と記載がありました。