毎年2月になると思い出す。未だご霊前にまみえず。
今日も独特のだるさにて、自室で出来る作業をやっている。
お昼には出社して、昨日の休みの帳尻を合わせたい。
毎年2月になると思い出すことが有る。
正月にはご遺族からの賀状が届き、早くご霊前に赴きたいと
いつも思っている。
今日も思い出したので、2001年ころに書いた日記をそのまま
引用して、自分でも読み返して見たいと思った。
以下引用;
昨年2月の中頃(近日バレンタインデー と
言われ、多くの男性 がそわそわする14日)、
私の所に少し重い郵便 物が届いた。
手紙 らしからぬ感触に、”何?” サラリ
ーマン時代ならいざ知らず、昨今慣例の
”チョコレート の贈呈”
など、とんと縁の無い私は
「・・・・誰が何を・・?やはりチョコ ?
(集団ヒステリー の国民、口あたりの良い
封筒の裏を見るまでの1,2秒に、こんな
事を考えたか、考えなかったか・・・。
差し出し人は自分の交友範囲の中で、最
も年長の男性 だった。
書籍 の贈呈である。開封すると地味な冊子が顔を覗かせた。差出人
(T氏)が戦前 所属していた”日本 帝国 海軍 軍楽隊”の思い出を同
窓の方々とまとめたものである。
T氏は大正 11年の生まれ、私の父親よりもさらに年長である。
親子程も年の違う私とT氏は”近所に住んでいた”、とか”学校
で教え子と先生 の関係だった”とかの関係では無い。
もともと全く”無縁の中”であった。
自分の交友範囲で数少ない、「心」だけで通じ合った中。
仲を取り持ったのは「音楽 」。
自分が価値観 に方向性を持たない迷走をしていた頃(ロクに勉強
もせず怪しげな本ばかり読んでいた)、青年 期にありがちな ”熱情”
が芸術 に向かった。
熱情と云えば少しはマシに響くか?要はかぶれていたらしい。
そして西洋音楽 (音大の授業でも無ければ、今はあまりこんな言い
方しないと思う)がとっても好きだった(嗚呼、思い出すのも恥ず
かしい)。
小林秀雄 の随筆風の評論に感じ入って、青年 期特有の情緒の不安定
、視野の狭さく、憧れも手伝って、発疹が広がるように内面世界の
四方山にかぶれて行った。
ハイドン やモーツアルト 、ベートーベン と言った古典 派に属する
作曲家 が特に好きだったような気がする。
クラシック ファンなるものは通常、趣味 に一寸嫌みな所が有るも
ので、とかく”音楽 的にどうこう”よりも作品の構成の複雑さ、そ
の構成を解釈する知識の豊富 さ、演奏の技巧、その技巧を解釈する
洞察力・・・なんて所に力点が行きがちなのである
(当然その人の学識、教育 環境 、能力などにより表向きにも、個人
差は甚だしいが、大ざっぱに言えば)。
ピアノ を練習しているA少年 がいて、ハイドン のソナタ を練習し
ているとすると、ショパン のエチュード をやっているしているB少
年は、”何だ、まだハイドン !?”
なんで言いそうだ。要は”通”の俗物 根性、どんな趣味 でも同じ
ようなモン。
人間 てしょうも無い・・。で、交響詩 やらオペラ やらに”かぶ
れて”いるととかく、民謡 、ワルツ 、唱歌、行進曲 などに関心は
私が19才のある日FMの番組表 を見て”お、ワーグナー か”と
思ってラジオ のスイッチ を入れた。時刻になるとスピーカー から
ワルキューレ かなんかが聞こえて来るのかと思っていたのに、
”グンカンマーチ ・・・”で驚いた。
確かにそれも有る。もっと驚いたのはそのパフォーマンス の
すばらしさ。ご存じの如く国民周知のメロデイに平明な和声の
この曲がテンポはゆったり、リズム は丁寧至極、楽器 各部の旋
律が詰め物の断面を見るように明晰で生き生きとしていてブラ
スバンド 特有の”つっぱった様なやかましさ”が全くない。
声にならない位驚いた。”NHK交響楽団 の管を集めてもこん
なに美しくは無い(演奏者の中に音大の教授 やN響 の管の人も
混じっていたことは後で知った)”
こえて来たけど、それはどうでも良いハナシ。
あんまり驚いて、この日初めて聞いたNHK 洋楽 のチーフ デイレク
ターの名前まで覚えてしまった。
以来、”海軍 軍楽隊ってどんな訓練してたのか・・・
”気になりだした。
数年後、日比谷 公会堂で東京消防庁 の音楽 隊が演奏会をやる
と言うのを何かで知って行ってみた。リスト のハンガリー 狂詩
私はヒマだったので、それと少々の好奇心 からT氏に宛てて
清吾(T氏の先輩)海軍 少佐 、昭和 10年からNHK 洋楽 の時間
で終戦ま軍楽隊で指揮をしておいでだったので、国民的知名度
は高く、昭和 一桁生まれの人は大概ご存知らしい。
この人の何周忌かの音楽 パーテイにお招き頂き、初めてT氏
と対面した。以来折々にお話の機会を頂く事になる。
お送り頂いた本で、2,26事件の起こった昭和 11年の演奏曲目
を見ると、
”ショパン の葬送、メンデルスゾーン のルイプラス 、シベリ ウ
スのフィンランデイア、ブラームス のハンガリア 舞曲”などな
どが、”観艦式や軍艦 ”と言った海軍 の行進曲 と共に演奏され
ている。
内務省 や陸軍 のどっかが”英語 禁止”なんて言い出す時代の
少し前だから・・
海軍 てのは一般国民 の平均的な意識や生活文化とは明らかに別
世界を作っていたのかな・・・
元帥 国葬の場面で
「山本 の柩は 白布に覆われて、武蔵 乗組員の水兵達の手で、
水交社正寝の間から、玄関前の黒い砲車に移された。
ショパン の葬送を奏しながら先頭に立ち、葬列は水交社の坂を
下りて右折し・」等との記載が有ります。)
以来、図々しい私は何かとものをお願いしたりした。
無論音楽 の用事だったのだが、それにしてもT氏の対応は、自
分の子供 位の年齢の私の用事にいつも迅速正確、キビキビとし
たものだった。応じてくれるさまに恐縮しつつも、
”こんな世の中に信義・礼節・駆け引き の無い無垢な気持ち
を持って崩さない人がいる”と、敬服する、と共に自戒 。
質素謹厳な軍人 のよすがを感じたものだった。
T氏との対話で忘れられない言葉 がある。
”最近 の演奏は確かにテクニックが上がって上手い、
とっても綺麗・・・・だけど、心に何にも残らない”
21世紀を迎えた元旦 、遺族よりの年賀欠礼の書状にて、
T氏逝去 せられるを知る。
昨年5月との事。御本をお送り頂いてから3ヶ月だった。
心からご冥福 をお祈りする。
今、日本のトップになって欲しい人、実は・・ 鷹山
ブログネタ:いま、日本のトップになってほしい戦国武将は?
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コールスローサラダが好きだ
風邪がなかなか治らない。
週末に出張が有るので、昨日は月末処理を5日早めて、
苦手な経理の後、全速で銀行へ。何とか最低限を終わらせる。
今日は新しいパソコンにメールアドレスを分ける必要が有ったので、
使用頻度の低いアドレスを選び、そのアドレスで登録してある
サイトの連絡先を、くまなく拾って、別のアドレスに変更する作業。
たくさん有るので、一通りやり終えるのに4時間かかった。
午後から平常の日課業務と思っていたが、
どうにも具合が悪く、部屋で休んでいた。
歩けない程では無いが、どうにもだるくて、力が出ない。
幸い、食欲はある。
午後、テレビ東京でやっている、
B級映画みたいなのをぼんやりと見ていた。
「無骨な仕事一筋の女警察官が、捜査の必要から、ミスコンテストに
参加しなければならなくなる。
努力の末、彼女はみるみる美しくなり、周囲のコンテスト参加者、
関係者とも心が通じだし、最後には事件解決、祝福されて終わる」
アメリカ人好みの物語の見本のような筋書きだから、
半分居眠りしながら見ていたら、
朝食がまだのせいか、さすがに腹が空いてきた。
ご飯に納豆でもかけて食べようと思ったが、どうも気乗りがしない。
何だか別のもの、少し酸っぱくて甘みがあるものが欲しくなった。
”コールスローサラダ”が食いたい。
テレビのコマーシャルの時間に、具に入れるピクルスを仕込む。
水に酢、塩、砂糖、その他少々を入れて、一旦煮立てて、
若干あら熱が取れたところで、にキュウリと人参を適当に切って入れる。
所要時間10分ほど。
コマーシャルはとっくに終わっているが、
大味な映画を適当に見ているのだから、気にはならない。
夕方になれば、インチキ臭いピクルスが出来ている筈だ。
5時のニュース前のドラマが終わりだすころ、
キャベツ、タマネギ、スイートコーン、出来立てのインチキピクルスを
切って、マヨネーズやオリーブ油などで混ぜて、一丁あがり。
ここで約20分。
出来たころ調度5時のニュースが始まり、
ニュージーランド・クライストチャーチの地震現場の報道が始まった。
生存者の報を聞くと、いくらかホッとする気がする。
自分はこの、たまに作りたくなるコールスローがとても好きだ。
酢や塩が利いているので、3~4日分作っても悪くはならない。
同じ費用なら、たまにフライドチキン屋で買うそれの、10倍位は
安く出来て、自分好みの味になる。
そのままでも小腹を満たすし、翌朝トーストに挟んで食べるのも好きだ。
酒を飲みながらつまんでも良いし、
他に炭水化物が無ければ、パスタとあえても美味い。
後でハムやチーズを追加するのも良くやる。
簡単・便利で安価。
これで風邪が早く治れば申し分ないのだが、
さて、どうだか・・・。


