ラジオが好き
連休中2日だけの平日、会社で書類の整理をしていたら、
少し以前の文章が出てきた。
仕事仲間の誕生日にラジオを送った時の献辞か。
ラジオについての思い出が書いてある。
本日もさして、エネルギーがある訳でなく、
その文章「前段」をそのままネタにする事にしてみた。
ラジオ好きの人はいるだろうか?
ラジオの話
昔から日本人とアメリカ人は”大のテレビ好き”と聞く。
以前、ドイツ人の知り合いに”ドイツはどうなのか?”と、
訊ねたところ、
”ドイツでは普通はラジオが新聞と並んで情報源の主流で、
テレビは娯楽番組やスポーツの中継を選んで聞く程度だ”と、
答えが返って来たのを覚えている。
NHKの語学番組でも、”お母さんがラジオを聞きながら、
家事をこなしていたのが、子供の頃の記憶にある”と云った
談話が流れていたから、
”ドイツ人はテレビよりも、ラジオが好きなのかな~”と、
ずっとそう思って居た。
それから暫くして、ドイツと取引をする事になった訳だが、
その時”冬は寒くて、する事がなくて、家でテレビばかり見て
いる”と言った話を取引先の担当者から聞いた。
最近見たカンヌ映画祭の映画”贅沢は終わりだ!”
(日本訳名;“ベルリン僕等の革命“)
でも、やはり”希望を失った労働者は(だったか?)毎日
4時間もテレビの前に(・・・だったか?)
と言ったセリフを聞いたから、
最近では、ドイツ人も”哲学と詩の民”を止めて”テレビ
っ子”になったのかもしれない。
斯く云う私は実は”大のラジオ好き”だった。
テレビをつけながらの晩酌は、ガチャガチャと騒々しく聞こ
え、疲れた神経に微妙に触れる所があって、どうも良くなかった。
湯上りに、時間が合えば、第二放送の漢詩の時間や
、文化講演会(まだ放送は続いているのか?)
を聞きながら、
一番安いブラック・ニッカを焼酎割用の大きなグラスに入
れて(水だけは天然水を購入)をゴクゴクやると、
実に落着いた気分になれたものだ。
今は無き手塚治虫さんのラジオを通じての熱弁を
未だに忘れずにいる。
