銀座・年末
どうも去年は世間の不景気なみにロクなことが無く、
最後にしっとり飲もうと思って、行きつけの店に行ってみた。
店内には坊主頭の初老の男性客一人。
なにやらママにうんちを垂れていた(活舌よろしく、邪心無く)。
これがなかなか止まらない。
段々にやかましく感じて来たので、
”30分で帰ろうか、1時間以内に帰ろうか”と思っていたけれど
なかなか次の客が来ない。
60歳前後に見えたが、発言はとどまる事を知らず、声は店内に響き渡る。
初めて見る顔なので、”最初は「この人の職業何?”と思って聞いていたけれど
やがて、ようやく次の客が来て、その人が珍しく
”カウンターで寝たふり”する頃になると、
”この年齢、このような場で、高校・大学生並の間の取り方、お構い無しの大声、
無邪気な迷惑の発動とも言うべき障害は何か??”と、
先天性の人格障害や何か、あまり得意としない分野の分析に入っていた。
とても飲めたもんじゃない。
クタクタになって店を出た。出る際に彼は礼儀正しく私に挨拶をしていたから、
私が描いた彼の印象はそんなに間違えたもんじゃなかったみたい。
如何にも2009年の締めくくりにふさわしい一時。
今年は酒をひかえようか。

