■看護師の23人に1人は過労死危険レベル
日本の医療水準は長年世界1位の座を維持してきた。しかしそのポジションは、看護師をはじめ医師など現場で働く者たちの犠牲によって、何とか維持されてきたという現実がある。日本看護協会の推計によると、全国で約2万人の看護師が過労死危険レベルとされる月60時間以上の時間外勤務をしており、看護師の23人に1人はこうした勤務状態に。その結果、全業種の平均勤続年数は約9年にも関わらず、看護師は約7年と短く、毎年およそ10万人もの看護師が過酷な労働環境を理由に離職しているという。
匿名で出演した現役看護師によると、看護師が離職する主な理由は、
「アンケート結果によると、仕事の(肉体的・精神的な負担が重い)わりに給料が低い。人員が少ないのでなかなか休みが取れない。勤務者が少ないので、受け持ち患者数が夜勤で十数名、日勤だと6~7名になり、責任ある仕事なので(医療)事故を起こすことがあるのではないかと不安を抱いている(ことなどが理由)」
人員が少ないため、「8-16時」「16-24時」「0-8時」の3交代制と言いつつも、16時から0時過ぎまで働いてから引継ぎし、帰ったその日の朝8時から勤務するという「準夜日勤」と呼ばれるものもある。生理休暇はほとんど取れず、丸1日休めることは少ないという。
そもそも看護師不足の背景には、「増大する医療費が国を滅ぼす」と、1980年代から政府が推し進めてきた「医療費抑制政策」が発端にある。医療費が抑制されたことによって病院は不採算経営に陥ってしまい、必要とするだけの看護師を雇えなくなった。その結果、少人数で患者に対応しなくてはならなくなり、一人当たりの負担が増大、厳しい労働環境が離職を促進、さらに労働環境が悪化と、悪循環に陥ってしまっているのだ。
引用 病院から看護師が消えていく・・・崩壊寸前の医療現場
全国で約5万6000人の看護師が不足しているそうですが、
確かにわかります。
上記のような勤務体系では続けようがありません。
それにもかかわらず「鬱になったり」「辞めたい」と思うことは
「自分が弱いせいだ」
と自分を責める方が多いです。
責任感が強い為に自分を追い込んでしまい、
「ここで私が頑張らないと」と無理をして、
体調を崩したり、周りとうまくいかなくなったりと
悪循環に陥って疲れてしまいます。
給料が良くても職場内でうまく人間関係が築けなかったら
何も良いことはありません。
その逆もあります。
給料が拘束時間や仕事量に見合っていない。
こういった理由で看護師がどんどん不足していくのは
大変良くない事態ですよね・・・
もっともっとそれぞれの人にあった職場環境を
どんどん提供してもらって看護師の業界離れをなくし、
一人ひとりの負担が減って欲しいものですね。
理想の職場を見つける為にしておくこと