面 「しかし転職歴が多いですね」

私 「向上心を持った前向きな理由が殆どだとは自負しております」

面 「何を考えて転職されるんですか?」

(は?質問の意味が広すぎないかい。しかも、ちょっと軽蔑の眼差し感がするのは気のせいかな…。転職理由はさっき述べたから、今の質問は何を重視するか?って意味か、それとも何を目指してるのか?って事?ココは素直に聞こう)

私 「それは、転職に何を求めるか?という意味でしょうか?」

面 「そうです」

日本語はきちん使おうよ、紛らわしい質問はやめてくれよと思う自分。

私は、仕事のやり甲斐と一生打ち込めると思える環境か否かを軸にして転職を心がけたと話した。

面 「けど、過去を見ると業界も幾つか移ってますが転職先の業界の事は調べないんですか?」

異業種に転向するのに、その業界を調べないバカがどこにいるのか。

私が感じるには、エリートから見ると「こんなに転々としやがって、バカじゃねーのコイツ。何がしたいんだよ一体。お前なんかがウチに応募するんじゃねーよ」と言ってるようにしか聞こえなかった…

えぇ、被害妄想かもしれませんが。

内心、プチっとキレた。

私 「もちろん、調べてます。ただし、その会社の経営状態や職場環境までは面接では見抜けません。面接と全く違う条件を現場では提示されたりもありました。正直、こちらは騙されたといった気持ちです。見抜けたなら、それらの会社に就職などしておりません」

恐らくこの面接官のこの質問、そして企業側として考えると俺みたいな職歴、学歴には興味がないだろうし、カラーも違うのだろう。

この際、落ちても構わない、言うべき事はハッキリ言おう。

そんな気持ちしかなかった。

その後の質問も、過去の誇れる実績についてでは無く、どちらかと言えば話にくい類のネガティブな内容が多く、面接途中で既に「どうでもいいや」というモードになっていた。

まるで、いかにして落とすポイントを見つけてやろうかという観点か?とすら思えたぐらいだった。

そもそも面接に呼ばれたのが何かの間違いなんだ。

そう思い面接をすすめた。

言いたい事は言ったつもりだ。

そうこうしている内に面接は終了し、ビルを出ていた。

本音を言うと、他社応募分で自分のキャリアを活かせそうな物があったのと、どうせココは落ちるだろうという後ろ向きな気持ちで臨んだ面接だった。

しかしながら、後日の結果連絡は面接通過との事…

う~ん、あの面接の意図はなんだったんだろう。

ま、短期間での転職歴を探る為だったのだろうが結果的に自分のとった毅然とした受答えが正解だったという事か。

もし、選考通過にすがる気持ちだったら、あんな大胆な回答は出来ずに小さくまとまっていただろう。

無論、落ちていたかもしれない。

ケガの功名ってやつだろうか。

何はともあれ、通過すると期待してしまうよな。

次が最終選考のはずだし。

そして、最終面接日の前日。

日中はアルバイトをしているので、その休憩中に携帯を見ると短い時間に帝国データバンクからの着信が立て続けに3件もあった。

な、何だ面接日前日のこの慌ただしい着信は…

まさか、選考連絡間違えたとかじゃないよな。


次回に続く


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