入室してきたプロレスラーはドカッと我々応募者二人の正面に座り
ノーネクタイの男性はその脇に陣どった。

社「えー、それではこれから面接を始めます。本日は当社の
面接にお越し頂きありがとうございます。私が代表取締役で
こちらが専務取締役です」

そういう顔なのかもしれないが、偉そうな、なんだかこちらを
見下したような態度に思える。


私 (オイオイ、その前に時間に遅れた事詫びるのが筋だろーが。
何だよこの偉そうな態度…)


どんなにブラック臭い会社でも可能性を模索して面接自体は真剣に
取組む自分だが、珍しく既にヤル気が無くなっていた。

後になって気付いたのだが、最初の男女は転職サイトの会社の
人間だったようだ。

どうりで雰囲気が違う訳だった。


とりあえず面接スタート。

先ずは会社説明という事で、テーブルの上にパワーポイントで
作成したカラーのペラペラの会社資料があり、それを見ながら説明は進んだ。

正直、なんと簡易的な資料だろう。

これなら、自分の方がよっぽどマシな資料作れるぞ…

しかも、美容や健康食品や、ヘルスケアなどちょっと掴みどころが
無い説明が続く、続く、続く。

ドヤ顔で説明してるので、こちらも驚いたり関心してる風を装い、
気分良く説明を続けられるように務める自分。

くれぐれも、引きつった顔にならないよう細心の注意を払いながら。

今年から新形態で事業を開始した様子だが、今の説明聞いた感じだと
実態というかイメージが湧かないんだが、大丈夫か?

ってか、その前の事業は何をやってて、何故辞めたのかがスゲー気になる。

無論、聞ける雰囲気では無い。

聞こうものなら目の前の二人からツープラトンスープレックスを
喰らうのは確実だ。

説明が終わるともう一人の応募者に社長からの質問タイムが始まった。


社 「あなたの前職のこの会社知ってるよ。一時期、景気良さそう
だったけどダメになったんだね。で、何で残らなかったの?」

二人の話からすると、そこそこ大きい会社のようだが、
会社が法的整理になり、顧客らから損害賠償請求を受けている
ワケありの会社らしい。

で、社長は「何で会社に残って顧客らに対して誠実な対応を行う
残務処理をやらなかったのか?」と聞いてる様子だ。

事実なら逃げ出したみたいで答えづらい質問だな。



…どうやら逃げ出した様子だ…

しどろもどろで、左のお兄ちゃんが答え出した(笑)

応募者 「い、いや、あ、あの、残ろうとはお、思ったんですが、
このまま続けても自分にはな、何のプラスにもな、ならずに、
このまま残っても、チョット何というか無理だなって思いまして
退職しました…」

お兄ちゃん、その回答、その会社知らない俺が聞いても、
明らかに胡散臭い会社でアンタ逃げ出したみたいに聞こえるぞ。

その慌てぶり見るとよほど、やましい会社なのかい?



次回に続く




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