お供え物も、地域によりいろいろで、意味もいろいろ込められている様ですが、
その中でも、ずっと不思議に思っていた焼き菓子がありました。
ハーガーという御菓子です。
沖縄の法要で、供物として、重箱をｾｯﾄ（おかずの重箱と、お餅の重箱、盛菓子、果物）で揃え、仏壇の前に並べていくのですが、その中に、お団子と、ハーガーと呼ばれる焼き菓子が、大抵含まれます。
この焼き菓子は、お月様の事なんだそうです。
形も、まん丸と、三日月またはドーナツ型が２種類入ってきます。
まん丸は、もちろん満月。
三日月orドーナツ型は、新月。
これは、旧暦での１日（ツイタチ）・１５日（ジュウゴニチ）の月齢を表すと言われ、そして、ツイタチは、新月である事から、目では確認出来ない・・・
見えなくともその存在を、三日月やドーナツで表しているというお話らしいです。
そして、ツイタチ・ジュウゴニチのお勤めも不足なくしっかりやっていますという、故人様への敬いの意味なんだとか。。。
７という数字も、生きてる間は、時をあらわす1～6、7～12の6区切りだったのが、あの世へ超えるという事で1を足して数を決めたという考え方の様です。
地域で、いろいろな説があり、ここに含まれない意味もたくさんかと思いますが、お供え物は、あの世とこの世を繋ぐ精神性が浮かび上がります。
先人を敬う、美しいこころ。。。
この御菓子ひとつでさえ、普段忘れられていそうな、そんな美しい心を想いやる事が出来る・・・
一つ一つの事が解ると、なぜこれらを用意しているのかが意味が解り、面白いと思いませんか？＾＾
だんだん、そんな事を伝えてくれるおばぁ達も、少なくなってきています。
まだ、機会があれば、おばぁからお話を聞いておくと、子供達まで、伝える事出来ますね。
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