今日もお店番。
お昼。道行く人を眺めながら、お弁当を広げました。

「おっと」
ポロリと落とした漬け物を拾おうと床に目を落としたら、漬け物の代わりに何やら黒いスポンジの小さいカケラが落ちてます。いっぱい。

??

顔を上げて店内の床を見ると、そこここにも同じ黒いカケラや黒い粉粉。

むむっ?

咄嗟に自分の靴を見ると、左脚のブーツのかかとがぶら~んとぶらさがっていました。

靴とヒールが一体になってるタイプで
とうに靴底に割れ目は入っていたのですが、あまりに履き慣れていたので自分の店内用に履いていたブーツでした。

剥がれるでもなく、取れるでもなく、完全にグズグズに崩れています。
ちょいと気色の悪い断面で、お食事中の方の為に写真は載せません。が、怖いもの見たさで指でつまんで眺めたりしてました。

びろ~ん

もう十年近く前になるのかな、銀座のブティックで、買う気も無く買ったブーツでした。

一緒に色んな所に行ったね。
色んな人に会ったね。

よく磨いた焦げ茶色の革は、年季が入れば入るほど別れ難くなって、もう中もボロボロだったのに、今日まで良く働いてくれました。

取れたかかとなら、また修理に出してしまうのでしょうけど、潔く崩壊してしまったなら仕方ないです、諦めますとも。

合わない靴は、全然痛んでないのに捨ててしまうこともあるというのに、寧ろその方が多いのに、ここまで履けたことは本当に有難いことです。
多分、ブーツにとってもそうですね。

このコを作ってくれたイタリアの職人さん、ありがとう!

感謝してゴミに出します。

今までも、このコに取って代わるブーツを散々探して見つからなかったけど、またひょんな出会いがあるかもしれないから、楽しみにしていよっと。

長い長い間、どうもありがとう。








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