AをするにはBするとよい
BをするにはCするとよい

それぞれが正しいとして、果たして

AをするにはCするとよい

と言えるだろうか?

数学に慣れている人だと「推移律」に似ているが、何かをする上でそんな推移律は成立するのだろうか。

そんな話はたくさんある。

いい就職をするにはいい大学に行くといい
いい大学に行くにはいい高校に行くといい
いい高校に行くには中学でいい成績を取るといい

では、
いい就職をするには中学でいい成績を取るべきか?

まあ、ある程度は。

頑張ったところでなかなか限界が出てくる。

しかし、限界を迎えて頑張っても時間の浪費が甚だしい。そして気力を、使い果たすと、次がんばれなくなる。

人間の気力には限界がある。ずっと頑張り続けるのはムリ。

無限の体力と気力と時間があるならずっと頑張り続けるのがいいのかもしれない。しかし、そうはいかない。

高校受験時に第一志望校に落ちるリスクを持っても敢えて得点を90%で止めて、95%を目指さず、余った時間は先行的な学習にでも振り向けられたなら振り向けたほうが、浪人することを避けられただろうという感覚は強い。

物事を頑張るにはバランスがある。

最終目標の手前で力尽きてはなんのための努力だったのか、ということになる。

そういう賢さを持って生きられたなら、と思わざるを得ない。