銀行口座からすぐに引き落とされるデビットカード。クレジットカードと違うのは決済の段階で引き落とされるので審査不要のカードなのだが、クレジットカードのインフラと同様のシステムの上に作られているようである。

すなわち、銀行口座から直接落ちるのだが、銀行口座から直接金を引き抜くのは決済業者で、決済業者が決済の作業をしてくれる。

それゆえ、VISAなどのクレジットカードのブランドがあって、そのブランドの決済システムに依存している。

となると、クレジットカードの取り扱いのない店では使えない。

デビットカードが頭打ちする要素の1つはここだろう。

次に、小規模商店等で、クレジットカード払いは嫌がられることを感じたことはないだろうか?よくあるのは、ポイントサービスのある店では大概現金に比べてクレジット払いはポイントが悪い。

これも理由がある。決済代行の手数料は完全店側負担なのである。しかも手数料の設定は取引額に対する割合で決められているため、クレジットの割合が高いとそれだけ手数料を取られてしまう。

この設定は一見変である。1万円の取引と100万円の取引で代行コストは100倍もかかるのか?

もちろんそんな訳はないわけで、明確にそれという理由を見たわけではないが、おそらく、最大の理由は取りっぱぐれ対策と思われる。

つまり、クレジットの場合、最後にクレジット利用者が支払わない可能性がある。
その場合に備えて一定の保険が必要なのである。

そうであるかどうかは知らないが、そうだとするとデビットカードは取りっぱぐれがないわけだから、手数料が差別化されなければ変なのである。

決済手数料が差別化されて、それに基づいてデビットの端末が普及すれば、財布に現金を持ち歩かないですむ便利さから普及するのではないかと思う。

プリペイドカードとも違って、口座直結なので給与の支払い口座をつかえば、入金の手間もない。口座残高を見るだけで家計管理や財産管理できる、一元管理主義の私にしてみると普及して欲しいカードなのだが、今のところ、クレジットの方がポイントがつくなどの理由でデビット決済はほとんどしていない。


カード自体は持っているのだが、キャッシュカード機能として使うくらいになっている。