大学入るまであまり明確な嗜好品があったわけではないのだが、大学入る頃までには紅茶への興味があり、大学入った頃、とある方の紹介で吉祥寺のGClefなる喫茶店に行ってから入り浸るようになった。

紅茶はマイナーかつ、女性に偏りがちで、オシャレなところこのようなあまり清潔感のない?オシャレに無縁な私などが申し訳ない気持ちを持ちつつもしかしながら実際に飲み比べて見るなどするとやはり面白いのである。


それから6年が経った。
大学1年の大学デビューという言葉に相応しくない生活ながらたしかに大学デビューしていたのが今や博士の1年生。
もはや大学デビューはおろか大学院デビューも完全に終え、何をしているのやら、という私である。

その後大学の友達経由で日本茶の方で薫風流煎茶同好会に入ってこちらでも年長になってしまったし、こちらのつながりでつくばのコーヒー屋を知ってコーヒー党になったり、浮気性の私でもある。

しかし、大学の方で紅茶同好会が設立されたと知り、しかもまあ私のような赤チェックの集団が写り込んでいる写真を上げているではないか

6年の月日を超えてなんとも居心地の悪さを覚えながらも鈍感力で乗り切っていた私に人権が与えられた感じを覚えたものである。

経歴上、紅茶→日本茶→コーヒーとまあ進学するたびウェイトが変化してきてようやく一周してきた。

結論から言ってどれも一長一短ある。1つにこだわるものでもないし、どれもこれも知っていて損はない。

紅茶は日本ではマイナーながら一定の支持があるような気がする。その点では寧ろ煎茶であり、玉露のようなお茶こそ一番忘れ去られている気もする。少しずつ知識を載せていきたい。

今回は紅茶と煎茶の共通点と違う点を少し紹介したい。

ともにチャノキの葉、茶葉から出すのだが、茶葉の加工が大きく違う。
単純には発酵の度合いで
緑茶→烏龍茶→紅茶
のように変化していく(さらに間もあるが馴染みがないのでとりあえず今回は割愛)

チャノキ自体は中国原産。しかし今紹介するお茶はどちらも中国のイメージはないかもしれない。

けれども、実のところ、原産地に文明があれば、まあ順当に推測されるように、喫茶文化自体が中国発祥であり、お茶の種類から道具、飲み方、茶道など、あらゆるもの中国抜きにして考えるべきではない。

というか、茶のちゃという読み方も
英語のteaのティーという読み方も
チャイという単語も
全部もとは中国由来とされている。

磁器や陶器の茶器といい、中国で培われたもので、紅茶はインドやスリランカ産の茶葉をイギリスあたりの欧米諸国で消費されるイメージだが、源流は中国のラプサンスーチョンと言われるし、日本の茶道も煎茶道もやはり中国から流れてきたもの。

海外に中国から伝播していく過程で土着化し、当地の人にあったものになった一方で、基本的には源流は中国にある。

とは言っても多様化は現地でもあって、中国の源流への憧れが作った模倣品?が独自性を出した例(アールグレイなど)や、当時からすればちょっとしたご当地の工夫が伝統になってしまった(茶道具の茶合など)など、各地で多様化して今に至っている。

今日はこの辺りで。次は実践的なお話を。