電気回路でエネルギーがどう伝搬されているか、ご存知でしょうか?

電流が流れている導線を伝わってくる、と普通であれば思うでしょう。

 

答えはNOです。

 

もしも導線の中の電流の運動エネルギーによって伝搬しているとすると、運動エネルギーが減ったら速度が落ちますので、速度と電荷に比例している電流の値が下がってしまって回路のいわゆる「キルヒホッフの法則」に反してしまいます。

 

導線の中に関して言えば、今扱っている問題が電気回路ということで「準定常」条件が成り立っていることがほとんどで、それに基づけば導線内部には電場も電荷もない。したがってエネルギーを伝搬するもへったくれもない...

 

だがしかし、エネルギーは電池から出てきて最後に素子で消費されている。

一体どこを伝わっているというのか!!

 

次回までに考えておいてください。答え合わせは次回にて。