虹 | 櫻葉への扉、妄想ブログ

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相葉さんが好きです
櫻葉さんが好きです
完全に自己満ブログです

こちらのお話の翔さんsideです

大好きなニノのソロ曲と同じですが

菅田将暉さんの虹です。お願いします





子供の頃から挫折を知らない
大学生活も充実していて 自分で言うのもどうかと思うけどよくモテた


だけど野郎だけで飲みに行く事が楽しくて 調子に乗って飲み過ぎた夜 タクシーで帰る金もなくカラオケの誘いを断り何とか駅の近くまで来たけど・・・ヤバイ階段が登れない


座り込んでいたら イヤらしい親父がニヤニヤ送って行くよと手を伸ばす


ざけんなっ!キモイんだよ
 

残りの力を振り絞って追い払ったが もうそれ以上力が出ない


その時


足早にこちらに向かう影
スラリと長い脚で顔はよく見えなかったけど 気がついたらその脚を掴んでいた


「うわっ!」


縋るように見上げた
彼と目が合った瞬間
もう、恋をしていたんだよ


呂律が回らない俺の話を必死に聞いてくれて 抱えて階段を登ったがあと一歩で終電に間に合わなかった


「・・・ごめん」


謝る俺に彼は優しい
始発までファミレスで一緒に過ごした


連絡先を交換してお互いに大学生だった
部屋を行き来する内に 居心地の良い彼の部屋に俺がずっと居た


声も
顔も
優しい所も
全部 全部 愛おしくて堪らない


彼と一緒に居たら何にも要らない
キラキラと輝いてこの幸せがずっと続くと疑わなかった 
 

卒業したら一緒に部屋を借りようと約束して 母親にカーネーションを渡して以来 
彼の誕生日に花束を照れながら渡した 


だけど
周りがどんどん内定を貰っていたのに 俺だけが決まらない。焦る気持ちと何故俺が就活に苦労しているんだとイライラしていた


きっと彼に八つ当たりしていたんだよ
思い上がりの最低な俺


ふんわりと優しい笑顔でいつも癒してくれた彼と ほとんど会話もなくなり彼だけが話す日々 俺が渡した花はドライフラワーになっていた
 

あんなに色鮮やかで輝いていたのに 色褪せて行く


俺は彼の前から消えた
卑怯者だから部屋を引き払い
逃げるように実家に戻った

 


無事に希望の会社に入ってバリバリ仕事していたけど 未練がましく彼の事ばかり考える


今更過ぎるだろ


電話もメールも何回も震える指で押そうとして止める


彼は実家に帰っただろうか?
両親には地元で就職して欲しいって言っていたよな?きちんと話を聞いとけよ


今日彼の部屋へ行こう
もう引っ越しているかもしれない

祈る気持ちで花束を買って 彼の部屋の前で待つ


ごめん


勝手な俺でごめん


そして彼が


驚いた顔で


俺の目の前に・・・・・・・



「・・・まさき」


「愛してる」


「一生そばにいるから   
                  
                    一生そばにいて」


「 はい 」


「しょうちゃん」


ふわりと抱き合って


ギュッ


かたくつないだ手を離さないから



終わり