「えっ?」
急に家に戻って来た奥さんを見て 課長が明らかに動揺していた
「ごめんなさいね、皆さんで楽しんでいる時に・・・」
勝手なイメージだけど 課長の奥さんは小柄で可愛い人だと思っていた スラッとしてロングコートをカッコよく着こなした上品でクールな美人
「○○さんに松本さんお久しぶりね」
笑顔で挨拶の後 視線が俺に向く
「あらっ?初めましてですね?」
俺は立ち上がり初々しさ全開にわざとらしい笑顔を作った
「初めまして相葉雅紀です。お邪魔してます 課長にいつもお世話になってます」
我ながら寒気がする
「相葉さんもお若いわね。こちらこそ櫻井君がお世話になってます 妻の○○○です」
は?
「奥さんだって櫻井君じゃん!」
爆笑する松潤と○○さん
ふ〜ん
パタパタと奥に入って行き 忘れ物?を持って戻って来た
「え〜っ!奥さん、課長と同じでキッチリ準備してそうなのに」
松潤が笑顔で話しかける
「急に必要になったの。慌ただしくてごめんなさいね では車を待たせてますので」
これ持っていきなよ!松潤が缶ビールとおつまみを袋に入れる
さっきから松潤ばかりが会話して 課長はジッと2人の様子を見ているだけだった
課長から奥さんの紹介していないんだけど
そんな余裕ない?
きっと俺にごめんって思っているだろ?
大丈夫だよ
ありがとうって受け取り
皆さんごゆっくり
もう一度チラリと俺を見てにっこりした後 課長が奥さんの会社の人に挨拶するからと 一緒に外へ行った
・・・櫻井君ね
自分の旦那をそう呼んで 今も恋人みたいな関係です。自称サバサバ系女か
めんどくせぇ
課長がごめんごめんって戻って来て 2人に見えないように手を合わせて来た
いいよって目で会話して
「ピザ食べよう〜」
続く