先僕パロディ
私の勝手な妄想です



お風呂へ行った翔ちゃんを見送って
ニノとコーヒーを飲みながら
「僕達が外へ行った時じゃなくて 見たかったなぁ ふたりが指輪を付ける所」
「それはお互いに2人の秘密ですよ まーくんだって翔さんと2人きりがいいでしょ」
まーくんって呼んでくれる うれしいな、そうだねって笑顔で言いながら
僕はぼんやりと今の学校に来た時の事を思い出していた
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
もう
誰にも関わりたくない 存在が薄くていい
同じ年度に赴任して来た二宮先生
ハッキリ自己紹介した訳じゃない 一緒に行きましょうなんて1回も言わないのに ずっと僕の隣を歩いてくれていた
僕の纏っている人を受け入れない 闇のような暗さに・・・ただ同情しているだけ
たまたま同じ日に入ったから その内離れていく そう思っていた
ニノは高橋克実先生をはじめ おじさまの先生は ニノと仲良くしたがっていたから ある日 僕の事はお気になさらずって 蚊の鳴くような声で言ったら
「ワタシが相葉先生と一緒にいたいんです お気になさらず」
それだけ言ったら後は何も言わない
お弁当だって 夕飯だって おおちゃんに猛烈アタックされて 一緒に暮らそうって時だって 僕を絶対にひとりにしない
ニノと一緒にいたら 息苦しくないんだ リラックス出来て 自然でいられる
いつの間にかまた笑えるようになってた
同僚、親友、それ以上の存在だよ ニノがいたから今の僕がいる 翔ちゃんに出会って また恋をして・・・結婚出来たんだよ
「カズ・・・本当にありがとう」
久しぶりに呼んだ名前 そっとアタマを撫でられる
「相葉ちゃん お湯溜まったからいつでも風呂入れるぞ」
おおちゃんが戻って来た ありがとうって言って 片付けはいいよって言われて甘えてお願いしたら
「今から 念入りに準備するんでしょ 新婚初夜ですもんね」
いつものニノに戻ってた ふたりに冷やかされて もおっ!って言いながら ありがとう・・・って呟いて 僕はお風呂へ向かった
続く