my story vol.22


祐吉9歳、🇹🇭Bangkok経由で🇳🇵Nepalの首都Katmanduに降り立つ🛬

日中は暑くて乾燥していて、水道の水を直接飲めない枯渇感は半端なかったが、
🍦Twenty One Ice Creamのカラフルなアイスクリームに舌鼓を打ったり、🏊‍♀️ライトアップされた夜のプールで兄2人とぷかぷか浮かぶのが至福だった。
なんとも優雅な思い出である。

滞在中、ホテルの部屋に届けられた新聞で、日航機墜落事故のニュースを知った

インターネットのない時代、詳細は新聞頼みだったので、その時の社会情勢に巻き込まれたかのような緊迫感が、印象に残っている。


祐吉の家族は、仕事柄、家族揃っての遠出が難しい状況であった。
そんな中での、海外旅行は、家族全員にとっての楽しみであり冒険のようだった。

英語が大好きで、海外に憧れのあった母。

仕事柄、海外へ行くことは出来ないことを、密かに嘆いていた。

そこへ、やってきた家族ぐるみで長年お付き合いしてきた方が、
「何を言っているんですか!世界が、あなたの所へ集まってきてくれているじゃないですか!」と言ってくれたそう。

その言葉で吹っ切れた母は、その後、留学生の受け入れやお世話、海外からのゲストとの交流をより一層楽しめるようになったそうだ

この男性は、この翌年、出張先からの帰国便を、家族に会うために一本早めたがために、帰らぬ人となった。

ちびっ子祐吉と兄2人を、暑くて乾いたネパールの地で、冷房と冷たいアイスクリームを求めて何度も連れて行ってくれた恩人であった。

最後に日本を訪れた時に、お見かけした横顔が印象に残っている。

その後も、ご家族との交流は続いている。
彼が立ち上げた慈善団体を、奥様が受け継ぎ、精力的に活動されている。

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