可愛いスカンツが欲しいなーって思ってるエルです。
こんにちは。
皆さんは、桜見に行きましたか?
私達は、先日行って来ましたよー。
妻の猫ちゃんは毎週木曜日が休みなのですが、私はシフト次第で休みがまちまちです。
しかし、どうしても母親に見せたい桜がありまして、桜の開花に合わせて有給を取ってしまいました。
それはこの辺では有名な山桜でして、染井吉野よりも若干開花が遅いんです。
それで計算して、休みを予め取っておいたのです。
母も仕事をしているのですが、わざわざ休みを取ってくれたようです。
うーん……。
ここまで周囲を巻き込んでおいて、桜が咲いていなかったら最悪です。
しかもですね、
ここ、駐車場が遠くて、片道20分ほど歩かないと、桜の場所まで辿り着けないんですよ。
「もしも咲いて無かったらごめんね~」
とか、
「多分染井吉野が葉桜になって来たから、あの山桜は今満開だと思う」
とか、
皆に言っているようでいて、自分自身に言い聞かせているように、私はまるで呪文のようにブツブツと呟いていました。
現地に着いてすぐに、桜を見て帰って来る人に聞いてみました。
「桜どうでした?咲いてますか?」
そうしたら、
「今、満開ですよ!一番見頃じゃないですか?」
との嬉しい返事が!
これは期待出来ると、三人で楽しくおしゃべりしながら現地に向かいました。
実は去年も、猫ちゃんと初めてこの場所を訪れまして、その時も満開だったんですよ。
それでその時に、この立派な桜を母親にも見せてやりたいなと思ったんです。
その願いが、やっと叶いました。
母親も、
「こんな立派な桜、生まれてはじめて見たよ」
とか、
「本当に凄いね。良いもの見たよ」
と嬉しそうに言ってくれました。
ネットの拾い画ですが、良かったらどうぞ。
これ、複数の桜が密集しているんじゃないんですよ。
これで、一本の桜なんです。凄いでしょ。
滅多に何かを褒める事が無い母親だけに、嬉しさも一入(ひとしお)でした。
お昼も我が家にはじめて母を招待して、妻特製のパエリアを御馳走すると、
「こんな、こ洒落たものはじめて食べたよ」
と、これにも喜んでくれました。
母を自宅まで送りとどけ、その後ショートステイ中の父親の元へ行きました。
今年の一月に肺炎で入院し、三月初旬まで入院していた父。
元々、身障者2級だったのですが、この入院で4級まで悪化してしまいました。
退院の時にも、すっかり背筋が曲がってしまって、このままこの変な姿勢のままなのかなと心配していました。
でも昨日訪れた時には、背筋もピーンと真っ直ぐになっており、支えも無くベッドに腰かけていましたし、顔もふっくらとして顔色も良かったです。
肺炎の時には、声を出すのも辛そうで、薬のせいなのか熱のせいなのか、こちらが何かを話しても返事するのがやっとで、自分から何かを話す事はほとんどありませんでしたが、昨日は自分から色々と笑顔で話しかけてくれて、相当回復しているなと安心しました。
「良い時計してんな」
と私が付けている時計を、目ざとく見つけた父が私に言いました。
「あ、これね、バンド変えただけで、昔買ったやつだよ」
「前に黒いの付けてただろ?」
「ああ、良く見てんなー」
「飽きたら、俺にくれねえかなとずっと思ってたんだよ」
「なに?時計欲しいの?」
「なんか全然狂わない時計とかあんだろ?」
「ああ、電波時計的なやつ?じゃあ今度買っとくよ」
とこんな会話がありました。
前妻と結婚していた時、家を出てから20年以上、親父と会話する事はありませんでした。
そもそも正月しか家に行きませんでしたし、父は無口な人だったので、
「来たよー」
「おう!」
中略……。
「帰るよー」
「おう!」
と、20年間で「おう」しか聞いた事がなかったかも知れません……。
前妻と別れて、親父には苦労をかけたと謝罪しました。(この記事です→「土下座」)
あの時以来、親父は私に色々と話しかけてくれるようになりました。
きっとお互い心を開いたのでしょうね。
私もこれまで親父が嫌いでしたし、親父もまた私を嫌いだったのですから。
前妻がいなくなって、親父と私との冷え切った関係も回復しました。
こうして、徐々に周囲の人達を幸福にしていけたら良いなと、思っています。
本当に両親共々喜んでくれて、大満足の一日でした。