「日本とアメリカ 逆さの常識/アントラム栢木利美」を読破。

中学の時、塾の講師から「アメリカではすぐに謝らずに何がなんでも主張し続けろ、裁判沙汰は日常なんだ」という話を聞いて5、6年経つ。
まさに、その体験談そのものが書かれていた。契約書についても。郷に入って郷に従え、というが、なかなかに厚い壁だったんだろうな…と思う。著者の苦労と努力が文章から溢れてきていた。

異文化理解の手始めにとてもいい本だと思いました。ユーモラスな文体や流れ、実際の慌しさを描き入れた構成は、次はどんなものが書かれているのか、ワクワクを掴んで離さないものでした。
多分これもアメリカの極わずかの文化面なのだろうから、世界は本当に未知であふれているんだなーと思える。

また、日米比較というだけでなく、家族の成長も描かれていることは、この本のより優れた点なのではないかと思います。
様々な葛藤を抱えながらも成長していこうと踏ん張る著者や、カルチャーショックの中でも共に生き抜こうとする家族たちに大きな感動を感じました。

文化って身近ですね。普段は全く気づかないけれど(笑)