こんばんは、成瀬です。


読み切りました、「図書館戦争」。もうすぐ映画公開されますが。

前々から有名な本だったし、図書館関係の授業でよく「図書館の自由に関する宣言」の話の時に取り上げられていたので興味があったんです。でもなかなか読む機会と時間を取れなくて。今回やっと、日曜日が都合上フリーになり、「今読むっきゃない!」と図書館で昨日に借りてきて。……読み切りました。

文庫本ではないそのままの分厚い本を読んで……ちょっと優越感というか……嬉しいですね。

最近、東野圭吾作品しか読んでなかったので……久しぶりに有川浩さんに戻った……確か高校の時に「県庁おもてなし課」を読ませていただいた、それ以来です。


すんなりと入ってくる……表現というか。そういうのが私の好みなんですかね。

けしてかたくはないけど、きっちりと締まっている……流れがわかる……そういう書き方、憧れます。(こう語る私は元文芸部員であります(笑)が、その当時は本当に表現も荒く自分の思いだけを連ねたような長文をひたすら披露するという……作者側からしてみれば試行錯誤の苦労歴史、ま、その、私以外その他から見れば黒歴史です)


図書館戦争の感想を少しだけ。

一つ目、私としては主人公の女の子が好きですね、なんだか性格的にも私に似てるような気もして(笑)……普段以上にのめりこめたような気がします。彼女と違って私は運動とかできないんで、ほんとカッコいいなと思う部分もありますし、逆に恋愛に対してだとか日々現れる悩みに対する考えだとかとっさの行動は……スイッチが入ったらどこでも直球勝負な面があったり、かと思えば天然な部分もあってそこのギャップもしかり、その人間性……私にそっくりで、とても面白かったです。

二つ目、お気に入りなのが……登場人物の成長がうまく描かれているところかなぁ……と。

事件があって彼女や彼はどうなったのか、どう考えるようになったのか。やはり読み進めるにつれて一人一人味わい深くなるあるいみドキュメンタリー性を秘めた本というものは私にとって素敵です。将来成長の手助けをする職業を望んでいるからかどうかはわかりませんが、よりその人らしく、よりたくましく、美しくっていうのは魅力的なテーマですね。

三つ目、対立構造と各々の正義について……巻き起こる事件の中の理不尽をとらえたうえで、いかに正しく、いかに合法的に片をつかられるか……特に主人公が感情論に傾きそうな時、小さな子供が全力でその課題にぶつかったとき、大人としてこの事態をどう教えていくのか、この現実と正義のギャップを正しく落としこんでいくのか……。


色々と学ぶところもありましたし、もちろん小説としても魅力的。


最近の講義の中では利用者に対する守秘義務っていう話の中で「本はある意味人の思考をたどるものだから」と言われて深く頭に残り、ハッとしたものですが……面接でも生徒に対して「好きな本は?」とはあまり言えなくなったとか聞きますし、本当、そのせめぎ合いというもの、判断が難しいところです。


ちょっと熱くなりましたが……この一仕事を終えて安心したからか、成瀬は眠気に襲われてたまらない。

だがしかし、明日からまた大学はあるわけでして。あー、準備先にしておけばよかった……(苦笑)

成瀬飛鳥、今夜もがんばりまーす。