晩秋の景鳥が鳴き静寂を裂いて闇が襲い来る 黄昏は束の間の空を忽ち奪ってゆく 晩秋の景色は枯れ枝を唸らせて撓む 舞い落ちる木の葉は音を立てず散る 晩秋の廃れゆくもの悲しい命の定め 人知れず消えゆくばかりの落下の命 生々流転春夏の歓喜と躍動とを経て 稔った秋の祝祭を祝おうではないか 過ぎゆく晩秋を一過のものとせずに 大いなる命の輪廻の旅立ちとしよう 来るべき冬の籠もりに備え輪廻転生 輝かしき新生の誕生を予祝しよう!