旅の宿見晴るかす旅路を思いやりながら 来し方のあれこれが脳裏をよぎる 往来の繁きさまが目にチラホラと 宿場の街影の誘いのもと迫りくる 仮の宿りを決めなければならない 雨風もなく野宿は四五日に及んだ きれいな夜空の星の輝きは明るく 清しい気分で自然に抱かれた眠り 今夜は雲が流れて風が吹き雨模様 旅の宿を見つけなければならない 過ぎ去りし事どもが脳裏をよぎる 明日は又先を急がねばならぬのだ 仮の宿に骨を休め英気を養うべく 暫しの安らぎで夢をみたいものだ