翔side

  

この笑顔を…潤を

もっと大切にしようと強く思った

 

季節は廻って

それまでの環境が大きく変わっても

 

俺達の関係は続いた

 

同じ夢を見る仲間が出来て

寝る間もないほど一緒の時間を過ごして

 

数年が経って

 

俺たちの関係に初めに気がついたのは

にのだった

 

『守ってあげてね…』

 

潤と同い年なのにどこか大人びた顔して

たった一言だったけど

 

潤が五人の中で一番傷つきやすいことを

知ってくれていたと知った

 

『あぁ…守るよ絶対』

 

それから楽屋で三人でいた時だったかな…

何で三人だったのか思い出せないけど

 

『…お前ら付き合ってんだろ?』

『『へ?え?』』

 

智くんにも気づかれて

 

ふふ…この時のじゅんの焦った顏は

今でも思い出す

 

『どうしよ…』

 

泣きそうな顔して

縋る瞳が可愛くて髪を撫でた


人前でこんな風に潤に触れるのは

初めてだった


この時には

三人には絶対的信頼感があったんだ


そんな俺たちのやり取りを見て

潤の顔を見て


『ふはは…可愛い顔して…大丈夫だよ…誰にも言わないから』

『大野く…ん…ありがと』


雅紀には

潤がいないときに俺から報告した

 

『実は…さ…俺たち付き合ってんだ』

『ふふっ知ってたよ?いつ言ってくれるのかなって思ってた』

 

『そっか…』

『うん…ずっと一緒にいるからね…俺たち』

 

否定されてもおかしくない関係なのに


知っても

五人の関係性は変わらなかった